2025年春季(第189回)

第189回国際セッションテーマ

国際セッション開設の目的、講演申込方法、各セッションの案内等をご確認の上、ふるってご参加ください。

1.国際セッションの目的
急速に進展する学術分野の国際化に対応するためには、学術論文誌のみならず、米国のMRSやTMSのように通常の講演大会に諸外国の研究者にも参加してもらい、研究成果を世界に向けて発信することが望まれます。今後の国際化の展開において、近隣諸国の研究者への情報発信源として日本鉄鋼協会を位置づけるための企画のひとつとして、講演大会協議会では英語を公用語とする国際セッションを計画しました。その目的を以下に列記します。
  • ミニ国際会議としてタイムリーなテーマで国際間交流ができる場を提供します。
  • 大学院学生や若手企業研究者が今後の国際化に対応しやすいように研究成果を発表する練習の場を提供します。
    できれば、海外の著名な研究者を招待して教育効果を上げます。
  • 日本国内滞在中の留学生や研究者が気楽に英語で発表できる場を提供し、帰国後も日本鉄鋼協会を通じた研究活動を展開してもらいます。
  • 若手研究者が本格的な国際会議を企画実施する練習として気軽に活用してもらいます。

なお、講演大会発表原稿とは別に、ISIJ Internationalへの投稿をお誘いしています。著者は「ISIJ International投稿規程」を必ずご参照下さい。 論文原稿は10ページ以内、ISIJ International掲載において審査が行われます。

2.セッションの案内

セッションA:鉄鋼プレゼンス研究調査委員会
“Advanced Measurement and Analysis Methods Using Quantum Beams and Their Application to Cultural Heritage Research: Current situation and future prospects in Asia”
(量子ビームを用いた先端計測・分析法とその文化財研究への応用: アジアにおける現状と今後)

提案者:田中眞奈子(東京藝大)

近年、中国ではパルス中性子施設や放射光施設の新規建設・運転が始まっている。本セッションでは、アジアにおける量子ビーム(放射光、中性子、ミュオン)を用いた先端計測・分析法とその文化財研究への応用事例を紹介する。各計測・分析法の原理や特徴を紹介するとともに、様々な材質からなる文化財への応用の可能性や、量子ビームの相補利用の有効性についても学際的な視点から議論する。