2023年秋季(第186回)

第186回予告セッションテーマ

ここにおける提案者は、講演大会において当該セッションの座長および副座長に指名されますので、ご了承ください。

1. 高温プロセス分野
「製銑技術者若手セッション(製銑部会)」(申込コード:1900)
提案者:森川泰之(JFE)
高炉、焼結など製銑工程における製造技術、研究成果について若手技術者が忌憚なく発表、討議できる場を設け、若手技術者のレベル向上ならびに技術交流を図る。
2.高温プロセス分野
「コークス技術者若手セッション(コークス部会)」(申込コード:1910)
提案者:迎孝征(JFE)
コークス製造技術、研究成果のトピックスを紹介し、企業および研究の若手技術者の技術交流と研鑚を目的とする。
3. 高温プロセス分野
「精錬プロセスにおける操業改善と理論的考察(製鋼部会・精錬フォーラム合同予告セッション)」(申込コード:1920)
提案者:奥村圭二(名工大)、鷲見芳紀(大同)
鉄鋼の製造工程である一次・二次精錬プロセスでは、高品位化、生産能率向上、高歩留化、低コスト化などを目的として、日々、様々な操業改善がなされている。さらに今後CO2排出量削減、およびカーボンニュートラル社会の実現に向けた取り組みが加速する中で、その改善の方向性を決める上で、現場で起きている現象を正しく理解することは極めて重要である。本セッションでは、上記現象の理解を深めるため、各精錬プロセスの実際の操業データの解析例や、それに関連した基盤研究の最新情報について、大学と製造現場との間で広く情報交換することを目的とする。また、本セッションは製鋼部会と精錬フォーラムの合同企画であるが、部会・フォーラムメンバー以外の方の発表も広く歓迎する。
4. 高温プロセス分野
「ノーベルプロセッシングフォーラム研究紹介」(申込コード:1930)
提案者:奥村圭二(名工大)
鉄鋼の分野にとどまらず、様々な分野との協調によって到達できる新たな学問領域・プロセス技術を検討し、新たな産業構造の枠組みまでをも提案するノーベルプロセッシングフォーラムの活動をそれぞれの研究Grの最新の活動を中心に紹介する。
5. 高温プロセス分野
「酸化物/金属界面における高温物理化学のフロンティア」(申込コード:1940)
提案者:安井伸太郎(東工大)、助永壮平(東北大)、中本将嗣(阪大)
酸化物と金属が共存する高温材料プロセスにおいて、酸化物/金属界面の理解は技術ブレークスルー実現への礎となる。本セッションでは、近年めざましい進展を遂げている計算科学や新しい実験科学的知見に基づき、酸化物と金属の界面をみつめなおし、酸化物/金属界面における高温物理化学研究のフロンティアを開拓する。
6. サステナブルシステム分野
「GXに資する製鉄プロセスに関わるグリーンテクノロジーの最前線」(申込コード:8600)
提案者:能村貴宏(北大)、坪内直人(北大)
GXの実行に向けて推進すべき取組として、徹底した省エネルギーの推進、製造業の構造転換(燃料・原料転換)、再生可能エネルギーの主力電源化、水素・アンモニアの導入促進、資源循環、等が挙げられている。これらは、今まで鉄鋼業が重点的に取り組んできた分野であると同時に、2050年の鉄鋼業において新たな価値が見出されるべき分野でもある。本セッションでは、製鉄プロセスにおけるGXの実行に関連する、排熱利用技術、蓄エネルギー技術、資源対応技術、水素の利用、資源循環技術などのグリーンテクノロジーに関する研究・開発について幅広く発表を募集し、GXの実行に向けた具体的な方策について議論する。
7. サステナブルシステム分野
「CO2排出削減に向けた製鉄技術・製鉄要素技術」(申込コード:8610)
提案者:丸岡伸洋(東北大)、中曽浩一(岡山大)
各種産業、消費活動において大幅なCO2排出削減を求められる中、我が国の総排出量の15%近くを占める鉄鋼業においては革新的な技術を提示、開発、実行する必要がある。本予告セッションは、新製鉄法、CO2利用技術、熱利用技術などのエコメタラジーに資する新たなプロセスあるいは要素技術について幅広く発表を募集し、将来の製鉄法のあるべき姿を考え、議論する場を提供する。
8. 創形創質工学分野
「塑性加工におけるモデリングと諸現象の解明」(申込コード:5940)
提案者:湯川伸樹(名大)、早川邦夫(静岡大)
塑性加工においては、材料の弾塑性変形を始め、摩擦、熱移動、組織変化、破壊など、様々な物理現象が複合して生じる。これらの現象を正確に把握し、またモデル化することが、正確な加工の予測や加工全体で生じる事象の解明には必要である。本セッションではそのような塑性加工に関連する諸現象のモデル化やそれらを用いたシミュレーション等の最新の研究について発表いただき、議論を深めたい。
9. 創形創質工学分野
「快削化のための制御技術-15」(申込コード:5950)
提案者:生田明彦(近大)
鉄鋼材料の快削性を引き出す為の被削材の組織制御における基礎検討や、最新の加工技術も踏まえた課題について議論する。
10. 創形創質工学分野
「溶接部の信頼性評価-5」(申込コード:5960)
提案者:寺崎秀紀(熊大)
鉄鋼材料に要求される重要なプロパティの一つが溶接性である。溶接に必要な各種熱源の存在は、溶接部のミクロ組織とひずみ状態を変化させる。前回に引き続き、本セッションでは溶接性に関する、溶接プロセス、溶接冶金または溶接力学の観点からの研究を募り、これら観点を統一的に討論することを目的とする。
11. 創形創質工学分野
「積層造形材の構造の数値化」(申込コード:5970)
提案者:尾﨑由紀子(九大)
金属粉末積層造形(AM)は、粉末を原料として精密かつ複雑形状の部材の造形が可能な究極の3D 型レス造形技術である。中でも、粉末を電子ビームまたはレーザービームで部材の断面形状を溶融・凝固しつつ堆積させながら積層する粉末床溶融堆積(PBF)法では部品の実用化が検討されているが、強度信頼性の確認が課題の一つである。強度信頼性向上のためには、製造パラメータ、構造因子(微細構造および残留気孔配置)および破壊強度の定量的相関を定式化し、目標の破壊強度を実現する製造パラメータの最適化技術の確立が必要である。本セッションを、金属積層造形材の欠陥構造あるいは、溶融・凝固組織の評価方法に関する講演を特集し、構造と機械的強度との定量関係の可能性を議論する場として提案する。
12. 創形創質工学分野
「熱延技術者若手セッション」(申込コード:5980)
提案者:髙久健一(日鉄)、大隅晃(神鋼)
熱延工程における製造技術、操業改善成果について若手技術者による発表の場を設け、各企業、大学の研究者との討議を通して技術レベルの向上と自己研鑽を図ることを目的とする。
13. 評価・分析・解析分野
「鉄鋼に関連する様々な材料の非破壊・オンサイト分析技術」(申込コード:2330)
提案者:今宿晋(東北大)、田邊匡生(芝浦工大)
鉄鋼製品、インフラで用いられている鉄鋼材料、鉄鋼生産プロセスで用いられる材料などを現場で測定できる非破壊・オンサイト分析手法は製品の信頼性や生産効率の向上に貢献する重要な技術である。本セッションでは、鉄鋼製品、鉄鋼生産に関連する材料および鉄鋼材料を用いたインフラ材料などに適用できる可能性がある非破壊・オンサイト分析技術や非破壊・オンサイト分析を必要とする鉄鋼関連材料に関する発表を募集し、「オンサイト分析」の実現に向けた議論を行う。