2022年秋季(第184回)

第184回予告セッションテーマ

ここにおける提案者は、講演大会において当該セッションの座長および副座長に指名されますので、ご了承ください。

1. 高温プロセス分野
「製銑技術者若手セッション」(申込コード:1900)
提案者:森川泰之(JFE)
高炉、焼結など製銑工程における製造技術、研究成果について若手技術者が忌憚なく発表、討議できる場を設け、若手技術者のレベル向上ならびに技術交流を図る。
2.高温プロセス分野
「コークス技術者若手セッション」(申込コード:1910)
提案者:山口幸一(日本製鉄)
コークス製造技術、研究成果のトピックスを紹介し、企業および研究の若手技術者の技術交流と研鑚を目的とする。
3. 高温プロセス分野
「耐火物と精錬反応」(申込コード:1920)
提案者:長谷川将克(京大)、江原靖弘(日鉄ステンレス)、安藤健治(JFEスチール)
鉄鋼プロセスの高生産性化ならびに鉄鋼製品の高級化に伴い、精錬反応の高機能化・高効率化が求められている。その一方で、耐火物には、長寿命化・安定化が強く求められている。これらの実現のためには、耐火物と溶融メタル、スラグ間の反応を把握し、最適化する必要がある。そのためには、大学と現場に関わる方々との間で研究課題や諸問題に関する最新情報を共有することも重要である。本セッションでは、精錬ならびに耐火物に関わる新しい研究や技術に関して、基礎から実操業に関わる内容までを広く募集する。情報共有の観点で、連鋳、製銑の耐火物に関する発表も可能である。
4. 高温プロセス分野
「鋳造凝固プロセスのサイエンス」(申込コード:1930)
提案者:大出真知子(NIMS)、及川勝成(東北大)、諸星隆(日本製鉄)、齋藤洋一(日本冶金)
鋳造凝固プロセス中に観測される核生成、ミクロ・マクロ偏析や介在物の形成、引け巣や凝固割れなどの様々な現象は鋳物の品質に影響を与える。鋳造プロセスの活用、最適化には、これら様々な時間的・空間的スケールでおこる凝固現象のサイエンスを理解している必要がある。そこで本予告セッションでは、その場観察などの実験、熱力学的モデリング、数値シミュレーション、データサイエンス的手法等を用いて凝固現象を観測・予測・解析した研究成果についての発表を幅広く募集し、今後の発展につながる議論の場としたい。
5. 高温プロセス分野
「若手研究者・技術者らによる高温材料プロセッシングに関するセッション」(申込コード:1940)
提案者:西村友宏(神戸製鋼)、上島伸文(東北大)、鳴海大翔(京大)
精錬、鋳造、組織制御などの高温材料プロセッシングにおける研究成果について若手研究者・技術者の発表・議論を通じ、技術交流や課題設定などを図ることを目的とする。
6. 高温プロセス分野
「ノーベルプロセッシングフォーラム研究紹介」(申込コード:1950)
提案者:奥村圭二(名工大)
鉄鋼の分野にとどまらず、様々な分野との協調によって到達できる新たな学問領域・プロセス技術を検討し、新たな産業構造の枠組みまでをも提案するノーベルプロセッシングフォーラムの活動をそれぞれの研究Grの最新の活動を中心に紹介する。
7. 高温プロセス分野
「酸化物/金属界面における高温物理化学のフロンティア」(申込コード:1960)
提案者:安井伸太郎(東工大)、助永壮平(東北大)、中本将嗣(阪大)
酸化物と金属が共存する高温材料プロセスにおいて、酸化物/金属界面の理解は技術ブレークスルー実現への礎となる。本セッションでは、近年めざましい進展を遂げている計算科学や新しい実験科学的知見に基づき、酸化物と金属の界面をみつめなおし、酸化物/金属界面における高温物理化学研究のフロンティアを開拓する。
8. サステナブルシステム分野
「製鉄プロセスのCO2排出量削減に資するグリーンエネルギー技術と未利用材料の活用」(申込コード:8600)
提案者:沖中憲之(北大)、能村貴宏(北大)
今後予想される厳しいCO2排出規制に対応するためには、クリーン・コール・テクノロジーの確立に加え、グリーンエネルギーを用いた製鉄プロセスの開発が重要であると考えられる。また、鉄鋼産業では、低温~超高温に至る幅広い温度領域の排熱が種々の形態(ガス、温水、溶融物など)で存在し、同時に各プロセスに特徴的な副産物も多く存在する。これらの有効利用法の開発は、CO2排出量の更なる削減に関連して重要な研究課題となっており、個々の熱源,副産物の特徴を生かした利用法確立が望まれている。本予告セッションでは、応用化学、化学工学、機械工学等の様々な研究分野から各々の特徴を生かしたグリーンエネルギー技術、あるいは未利用材料や副産物の活用に関する研究・開発について幅広く発表を募集し、それらの実現に向けた課題に関して議論する。
9. 創形創質工学分野
「快削化のための制御技術-15」(申込コード:5940)
提案者:生田明彦(近畿大)
鉄鋼材料の快削性を引き出す為の被削材の組織制御における基礎検討や最新の加工技術も踏まえた課題について議論する。
10. 創形創質工学分野
「溶接部の信頼性評価-4」(申込コード:5950)
提案者:寺崎秀紀(熊本大)、門井浩太(阪大)
接合結合フォーラムとして、鉄鋼材料の溶接性に関して、プロセス、冶金、力学の観点から統一的に俯瞰する機会を設ける。物質の4態における、近接・遠隔の相互作用を最新の評価手法を駆使して明らかとし、溶接部の信頼性の観点から議論する。
11. 創形創質工学分野
「プロセストライボロジーの基盤研究II」(申込コード:5960)
提案者:宇都宮裕(阪大)、飯田純生(日本製鉄)、渡邉慎悟(協同油脂)
鉄鋼製品の高強度化と品質に対する要求はますます厳しくなり、被加工材と工具の間の界面状態を理解し、高い生産性を維持しながら製品の表面性状を造りこむことが求められている。一次加工(圧延、鍛造)を中心に、引抜き、板材成形など二次加工を含めて、潤滑や摩擦に関する最新の研究成果や、新たな実験・解析手法を発表いただき、今後の技術動向を討論する。
12. 創形創質工学分野
「塑性加工におけるモデリングと諸現象の解明」(申込コード:5970)
提案者:湯川伸樹(名大)、小森和武(大同大)
塑性加工においては、材料の弾塑性変形を始め、摩擦、熱移動、組織変化、破壊など、様々な物理現象が複合して生じる。これらの現象を正確に把握し、またモデル化することが、正確な加工の予測や加工全体で生じる事象の解明には必要である。本セッションではそのような塑性加工に関連する諸現象のモデル化やそれらを用いたシミュレーション等の最新の研究について発表頂き、議論を深めたい。
13. 創形創質工学分野
「最新の管材研究 若手研究セッションV」(申込コード:5980)
提案者:桑原利彦(東京農工大)、古島剛(東大)
エネルギー関連や構造部材の軽量化・高機能化など、管材のニーズは一層増している。管材の加工技術については、圧延、ロール成形、溶接など1次加工で作られる素管製造、2次加工のチューブフォーミングと多岐に渡る。また、管という構造を利用した応用技術についても材種や用途は多様化し、そのための材料、品質管理、腐食等の分野に渡り、幅広く研究開発がなされている。前回の若手研究セッションに引き続き、多種多様な管分野の研究において、主に若手技術者が携わる最新の研究事例を集め、ご報告いただく。
14. 創形創質工学分野
「環境負荷軽減に向けた粉末成形技術」(申込コード:5990)
提案者:尾﨑由紀子(九大)
粉粒体フォーラムでは、環境負荷を低減する粉末成形技術、焼結技術の創出をロードマップに掲げて活動している。本セッションでは、成形および焼結技術における環境負荷の現状解析、あるいは環境負荷軽減が可能な新規の成形および焼結技術(A M材を含む)についての講演を通し、中長期的課題として取り組むべき要素技術について議論を行う。
15. 評価・分析・解析分野
「鉄鋼生産および鉄鋼材料における非破壊・オンサイト分析」(申込コード:2330)
提案者:今宿晋(東北大)、田邊匡生(芝浦工大)
製銑・製鋼プロセスにおける分析やインフラ用鋼材などの分析において、非破壊・オンサイト分析の重要性は近年高まっている。本予告セッションでは、鉄鋼生産に関連する材料やインフラ用鋼材などに適用できる非破壊・オンサイト分析法あるいは非破壊・オンサイト分析を必要とする材料に関する発表を募集し、鉄鋼に関連する材料の非破壊・オンサイト分析の実現に向けた議論を行う。