第179回春季講演大会
第179回予告セッションテーマ
ここにおける提案者は、講演大会において当該セッションの座長および副座長に指名されますので、ご了承下さい。 ■予告セッションテーマ 1. 高温プロセス分野「製銑技術者若手セッション」(申込コード:1900) 提案者:山本啓司(日本製鉄) 高炉、焼結など製銑工程における製造技術、研究成果について、若手技術者が忌憚なく発表・討議できる場を設け、若手技術者のレベル向上ならびに技術交流を図る。 2. 高温プロセス分野「コークス技術者若手セッション」(申込コード:1910) 提案者: 花岡浩二(JFE) コークス製造技術、研究成果のトピックスを紹介し、企業および研究の若手技術者の技術交流と研鑚を目的とする。 3. 高温プロセス分野「鋼材製造プロセスにおける介在物の生成・成長・変性」(申込コード:1920) 提案者: 松浦宏行(東大) 非金属介在物の種類や量は鋼材品質を大きく左右するため、介在物低減・改質手法を確立するための様々な研究が行われてきたが、未だ根本的な解決には至っていない。最大の原因は鋼種、あるいは同じ鋼種でも製造プロセス・製造装置・操業条件により介在物の性状が変化することにあり、本質的な因子の未解明によるものと考えられる。 本予告セッションでは、精錬・凝固・熱間加工の一連の鋼材製造プロセスにおける、介在物に関連した様々な研究を俯瞰しつつ、介在物制御の学理や技術を幅広く議論する。 4. 高温プロセス分野「凝固組織・偏析・介在物形成および鋳造欠陥のマルチスケール解析」(申込コード:1930) 提案者: 棗 千修(秋田大)、諸星 隆(日本製鉄)、村井 剛(JFE) ミクロスケールで形成する凝固組織は、ミクロ・マクロ偏析や介在物の形成、割れなどの鋳造欠陥と深く関連しており、凝固組織制御の高度化には、ミクロからマクロまでのマルチスケールでの凝固現象の理解が重要である。 そこで本予告セッションでは、その場観察などの実験、モデリング、シミュレーション、実測データとモデルを融合させたデータサイエンス的手法等を用いて凝固現象をマルチスケールで解析する研究および技術についての発表を幅広く募集し、今後の発展につながる議論の場としたい。 5. 高温プロセス分野「ノーベルプロセッシングフォーラム研究紹介」(申込コード:1940) 提案者: 奥村圭二(名工大) 鉄鋼の分野にとどまらず、様々な分野との協調によって到達できる新たな学問領域・プロセス技術を検討し、新たな産業構造の枠組みまでをも提案するノーベルプロセッシングフォーラムの活動をそれぞれの研究Grの最新の活動を中心に紹介する。 6. 環境・エネルギー・社会工学分野「防汚およびスケーリング抑制」(申込コード:8500) 提案者:盛田元彰(東京海洋大)、梅澤 修(横国大) 流体輸送や熱交換等を目的とする設備などで生じる材料表面の汚れは設備の機能低下や停止の原因となるため問題となっている。想定外の設備停止を予防するため、防汚・スケーリング抑制技術が研究開発されてきた。また最近では、未利用熱の有効利用の分野において防汚・スケーリング抑制技術の開発が急務となっている。このように需要は多いが、防汚・スケーリング抑制技術について技術交流する場は少ない。 本予告セッションを、汚れ・スケールの事例紹介や抑制技術についての情報交換の場とすることで、本分野の発展を目指す。 7. 環境・エネルギー・社会工学分野「低炭素・省エネルギー鉄鋼製錬プロセスの実現に向けた現状と課題」(申込コード:8510) 提案者: 小西宏和(阪大) 鉄鋼製錬プロセスにおける炭素使用量の低減化、熱・電気エネルギーの省エネルギー化をさらに加速するため、例えば酸化鉄還元反応への水素・バイオマス・廃棄物の有効利用、プロセスの低温化、生成した CO2の固定化等に関する技術を幅広く検討し、将来の低炭素・省エネルギー鉄鋼製錬プロセスに向けた議論を深める。 8. 環境・エネルギー・社会工学分野「CO2削減に向けた製鉄技術・製鉄要素技術の新展開」(申込コード:8520) 提案者:工藤信二(九大) 環境問題を背景に各種産業、消費活動において大幅なCO2排出削減を求められる中、我が国の総排出量の15%近くを占める鉄鋼業においては革新的な技術を提示、開発、実行する必要がある。技術開発の方向性として、高炉法をはじめとする従来技術を基盤とするプロセスの改良、従来法に依らない新たな製鉄プロセスの開発、の2通りが考えられる。前者は円滑な技術移行が予想される一方で化石資源を利用する点で根本的な課題が残り、後者は化石資源にすら頼らない技術が提案されはじめているものの実用化は容易でない。短・中期的視点では前者が、長期的な視点では後者が重要であり、すなわち、いずれも鉄鋼業の革新に欠かすことができない方向性、開発要素である。 本予告セッションは、製鉄プロセスのCO2排出量削減に資する新たなプロセスあるいは要素技術について幅広く発表を募集し、将来の製鉄法のあるべき姿を考え、議論する場を提供する。 9. 創形創質工学分野「高品質・高機能棒線の製造技術」(申込コード:5940) 提案者:小森和武(大同大)、桑島淳弘(山特) 自動車や機械などに使われる棒線材の品質や機能への要求は年々厳しくなっている。本予告セッションでは棒線材における、機械的性質、表面性状、寸法精度の向上技術、材質予測技術あるいは新製造技術に関する討論を行い、今後の技術動向を探る。 10. 評価・分析・解析分野「鉄鋼分析におけるアーティファクト」(申込コード:2330) 提案者:田中亮平(京大)、今宿 晋(東北大) 鉄鋼分析技術における、サンプリング量や試料形状を含めた試料調製、試料組成や表面の化学状態、光学系、装置間の信号処理など、種々の測定環境から生じ得るアーティファクトと分析精度の関係性について、鉄鋼およびその関連分野の研究に関する講演を広く募集し、議論を行う。 |