高温プロセス部会 鋳造凝固における欠陥のマルチスケール解析研究会 最終報告会
「凝固現象のマルチスケール解析」シンポジウム開催案内
鉄鋼材料の各種鋳造プロセスで生じる中心偏析、V偏析、チャンネル偏析などのマクロ偏析、ひけ巣、割れなどは材料品質を低下させる。マクロ偏析は、デンドライト樹間に濃縮した液相がマクロ的な流動で生じる。また、割れは、相変態や熱収縮などが原因と考えられ、いずれもミクロスケールで生じた現象が、マクロスケールの欠陥として現れるマルチスケール・マルチフィジックス現象である。
「鋳造凝固における欠陥のマルチスケール解析」研究会では、その場観察、モデル実験、シミュレーション解析を駆使し、実験による凝固組織のマルチスケール解析、マルチスケール・マルチフィジックスシミュレーション、実用鋼シミュレーションに必要となる凝固パラメータの整備を行い、これらを融合し、偏析現象へのミクロ組織の影響や物理現象の影響を明らかにすることを目的としている。本シンポジウムは、本研究会での最終報告を兼ねており、鋳造プロセスにおける偏析、欠陥などを低減に向けた取り組みについて幅広く議論をしたい。
日時: | 2025年3月9日(日)13:00~17:00 |
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場所: | 東京都立大学 南大沢キャンパス 1号館1階105教室(第189回春季講演大会 会場2) 〒192-0397 東京都八王子市南大沢1-1 京王相模原線「南大沢」駅 改札口から徒歩約5~10分 |
資料: | 配布資料なし |
参加費: | 無料 |
申込方法: |
当日申込 【シンポジウムのみに参加される方】 講演大会当日、大会受付にてお申込みください。(今回からWEB申込は不要です) 【講演大会に参加される方】 別途、参加登録が必要です。講演大会参加方法 をご確認いただき、期間内にお申込みください。 |
プログラム:
13:00-13:05 | 開会挨拶 及川勝成(東北大) |
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13:05~13:25 | 「サクシノニトリル系溶液を用いた凝固過程のその場観察による冷却速度の影響」 川西咲子(京大)、塚原優希(東北大)、中尾温斗(京大)、柴田浩幸(東北大) |
13:25~13:45 | 「塩化アンモニウム水溶液を用いた佐藤鋳型内の凝固組織」 宮原広郁(九大) |
13:45~14:25 | 休憩 |
14:25~14:45 | 「磁場印加による固液混相内液相の流動抑制」 岩井一彦(北大) |
14:45~15:05 | 「マクロ偏析予測に向けた時間分解その場観察の流動および変形への応用」 鳴海大翔、勝部凉司、安田秀幸(京大) |
15:05~15:25 | 「Fe-Mn-C, Fe-Si-C, Fe-P-C系状態図の熱力学的解析」 及川勝成(東北大) |
15:25~15:35 | 休憩 |
15:35~15:55 | 「急速凝固におけるsolute trappingの分子動力学計算」 大野宗一、小西 渓太(北大) |
15:55~16:15 | 「大規模粗視化分子動力学シミュレーションによる凝固解析」 澁田 靖(東大) |
16:15~16:35 | 「セルオートマトン法および格子ボルツマン法を用いたミクロ・マクロ偏析予測の数値モデル開発」 棗千修、金子紘汰(秋田大) |
16:35~16:55 | 「Multi-phase-field格子ボルツマン法による固液共存変形のモデリングとシミュレーション」 山中波人、坂根慎治、高木知弘(京工繊大) |
16:55~17:00 | 閉会挨拶 |
問合せ先:
東北大学 及川勝成
E-Mail:k-oikawa@material.tohoku.ac.jp