材料の組織と特性部会 水素侵入と水素捕捉に関する革新的評価技術研究会
「水素侵入と水素捕捉の革新的評価法(V)」シンポジウム開催案内

優れた水素脆化耐性を示す鋼材を開発するためには鋼材への水素侵入過程を見極めることが重要である。大気腐食などに伴い侵入する水素は材料因子と環境因子の両方に依存するため、水素侵入評価法の規格化や水素導入法の標準化についての共通基盤を整備することも必要になっている。このような背景のもと、2023年度から「水素侵入と水素捕捉に関する革新的評価技術」研究会が開設された。本シンポジウムでは、2年目を終えた本研究会委員の研究活動の報告とともにおよび最終年度の研究課題について議論する。

日時: 2025年3月9日(日)8:50~12:20
場所: 東京都立大学 南大沢キャンパス
1号館2階240教室(第189回春季講演大会 会場11)
〒192-0397 東京都八王子市南大沢1-1
京王相模原線「南大沢」駅 改札口から徒歩約5~10分
資料: シンポジウム資料については、2/21に公開される講演大会ポータルサイトからダウンロードできます。
参加費: 無料
申込方法:

当日申込

【シンポジウムのみに参加される方】

講演大会当日、大会受付にてお申込みください。(今回からWEB申込は不要です)

【講演大会に参加される方】

別途、参加登録が必要です。講演大会参加方法 をご確認いただき、期間内にお申込みください。

プログラム:

8:50-8:55 開会の挨拶
伏見公志(北海道大学)
司会:大井梓(東京科学大学)
8:55-9:10 「酸性環境で鋼中に侵入する水素の定量測定」
伏見公志、藤田悠、岩井愛、北野翔、幅崎浩樹(北海道大学)
9:10-9:25 「NaCl含有環境での炭素鋼表面の水素発生挙動の解析」
門脇万里子、片山英樹、山本正弘(NIMS)
9:25-9:40 「計算シミュレーションを用いた水素侵入挙動解析」
五十嵐誉廣(JAEA)
9:40-9:55 「鋼の水素透過挙動におよぼす腐食因子の影響」
坂入正敏、Han Xiaole(北海道大学)
司会:五十嵐誉廣(JAEA)
10:05-10:20 「鋼中水素の空間分解検出を目指した走査型大気下光電子収量測定の開発」
宮本浩一郎、吉信達夫(東北大学)
10:20-10:35 「走査型青色レーザー電解顕微鏡におけるレーザー光の変調が水素検出に及ぼす影響」
春名匠、酒井大祈(関西大学)
10:35-10:50 「乾湿繰り返し腐食環境において高強度鋼へ侵入した水素の可視化」
菅原優(島根大学)、面田真孝、大塚真司(JFEスチール)
10:50-11:05 「NaCl水溶液における亜鉛めっき鋼板への水素侵入挙動の可視化」
柿沼洋、味戸沙耶、奥村昂生(東北大学)、赤星真琴、高畠勇、大村朋彦(日本製鉄)、小山元道、秋山英二(東北大学)
司会:菅原優(島根大学)
11:15-11:30 「Feにおける水素の拡散に及ぼす合金元素と格子欠陥の影響」
戸髙義一、和田眞弥、香川颯太、大場洋次郎、足立望、安部洋平、石井裕樹(豊橋技術科学大学)
11:30-11:45  「水素侵入速度定数のpH依存性に関する交流法による検討」
板垣昌幸、櫻井開、渡辺日香里、四反田功(東京理科大学)
11:45-12:00 「3Dインピーダンス法を用いた鋼材の水素発生・侵入挙動における対極の影響評価」
田中康太朗、星芳直(名古屋工業大学)
12:00-12:15 「鋼上の水素発生反応に及ぼすチオシアン酸イオンの作用機構の電気化学インピーダンス法による検討」
大井梓、齊藤聖佳、小鯖匠、多田英司(東京科学大学)
12:15-12:20 閉会の挨拶
伏見公志(北海道大学)
問合せ先:

北海道大学大学院工学研究院 伏見公志
E-Mail:kfushimi@eng.hokudai.ac.jp