大正4年(1915年)の日本鉄鋼協会の設立当時、初代会長の野呂景義博士らは、本会設立の目的を「鉄と鋼に関する学術技術などの諸問題を調査研究し、わが国における鉄鋼業の発展を期する」とされ、活動の基本理念に「学術と技術の結合」、「鉄鋼企業の結合」、「産官学の結合」、「鉄鋼と他分野の結合」および「国内と海外の結合」という5つの結合を掲げられました。当時、日本での鉄鋼生産は50万㌧,世界でも6,600万㌧という状況でした。この活動理念に基づいた先人達の努力によって、わが国の鉄鋼技術は世界を先導するまでに成長して参りました。そして、現在では、日本の粗鋼生産は1億㌧規模を維持しております。世界規模では、人類・社会に貢献する不可欠な基礎資材として、10億㌧に達しようとしており、今後さらなる発展が期待されています。 平成17年(2005年)に本会は創立90周年を迎えます。環境負荷軽減への責任と期待が一層高まり、鉄鋼各社のグローバル展開が進み、産学連携が新たな局面を迎える中、記念事業と致しまして、「他分野との結合」を趣旨とした国内シンポジウム、および「海外との結合」を考える国際シンポジウムを開催し、百周年に向けてわが国鉄鋼技術のあるべき姿を考える一日にしたいと思います。奮ってご参加頂けますよう、ご案内致します。
※詳細内容は、本ホームページにて随時更新していきます。 | 【月 日】 | 2005年3月28日(月)(午前) | 9:30~12:00 | 国内シンポジウム (詳細はこちら) | (午後) | 13:30~17:45 | 国際シンポジウム (詳細はこちら) |
| 18:00~20:00 | 国際シンポジウム懇親パーティ |
| 【場 所】 | 経団連会館 (東京都千代田区大手町1-9-4) | 【参加費】 | 国内シンポジウム、国際シンポジウム:無料 懇親パーティ(国際シンポジウム):1万円(当日申し込みは1万2千円) ※申し込みの受付はは締め切りました。
| 【申込方法】 | ホームページ上からのお申し込みを次の期間で受け付けます。 2004年12月1日開始~2005年3月14日締め切り ※申し込みの受付はは締め切りました。 *先着順受付とし、定員が満員になり次第締め切ります。 *なお、国内、国際どちらか一方だけの参加も可能です。 *懇親パーティの申込みは、入金を以て完了いたします。 | | 現金書留か郵便振替(口座:00170-4-193、名義:社団法人 日本鉄鋼協会) にて送金下さい。郵便振替用紙に必ず「国際シンポジウム」と明記をお願いし ます。 | 【問合せ先】 | 国内シンポジウム: 総合企画事務局 総務グループ 亀井 (TEL.03-5209-7011、E-mail:kamei@isij.or.jp) 国際シンポジウム: 学会・生産技術部門事務局 技術企画・部会グループ 佐藤 (TEL.03-5209-7014、E-mail:msato@isij.or.jp) |
<*本会では90周年事業として、以下の事業も計画しています。
1. | 会報「ふぇらむ」特集号の発行(2005年4月) 新たな挑戦に向けて-最近10年の鉄鋼技術の進展 | 2. | 日本鉄鋼協会史(90年史)の発行(2005年3月) 80周年史以降、最近10年間の協会活動の歩みを記録したもので、 3月29日の通常総会で 配布する他、希望する会員には無料で配布します。 | 3. | Asia Steel ’06の開催 2006年5月9日~11日 北九州国際会議場 | * | 国内シンポジウム、国際シンポジウムに引き続きまして 翌日3月29日(火)から横浜国立大学にて総会および講演大会が開催されます。 |
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国際シンポジウム
世界の鉄鋼首脳-社会に貢献する鉄鋼技術の未来を語る
【時 間】 | 午後1時30分~5時45分 (懇親パーティ:午後6時~8時) |
| 【場 所】 | 経団連会館11階 国際会議場 (懇親パーティ:10階ルビー・ルーム) |
| 【趣 旨】 | 鉄鋼技術が当面する課題-新しい科学技術の出現に対して鉄鋼技術をどのように再構築してゆくか、特に東アジア地域で顕著な拡大を示す鉄鋼需要にどのように対処してゆくか、環境対策をどのように進めるか、グローバル化する鉄鋼企業の技術の方向をどのように考えるか-は、世界的に共通するものであります。人類・社会に貢献する鉄鋼技術の未来の姿を前向きに捉え、国際的な競争と協調の関係、日本鉄鋼協会が担うべき役割を考えてゆくことが、国際シンポジウムの趣意とするところです。アジアと欧州から、代表的な鉄鋼各社の技術首脳にお集まり頂くという貴重な場を設けます。 |
| 【内 容】 | | 国際シンポジウムは、世界をリードする鉄鋼各社{Arcelor(ルクセンブルク、仏)、上海宝鋼集団(中国)、POSCO(韓国)、Thyssen Krupp Stahl (独)、および新日本製鐵とJFEスチール}の技術部門を代表する首脳の皆様に参加頂き、講演とパネルディスカッションからなる二部構成で進めます。 前半の講演では、講演者から、鉄鋼商品技術、原料・鉄源技術および環境対策技術に視点を置き、具体的な取り組み事例を、その技術背景を含めて説明頂き、今後の鉄鋼技術の姿に関する共通理解を深めます。 後半のパネルディスカッションでは、講演頂いた代表的な事例を集約し、今後の世界の鉄鋼技術・鉄鋼業のあるべき姿を浮き彫りにし、その発展がどのように人類・社会に貢献することになるか、これを実現するためには、どのような技術力を高めてゆかねばならないか、国際的な競争と協調の関係はどうあるべきか、そして日本鉄鋼協会が果たすべき役割は何か、という点について議論を深めます。 会場から、皆様方の熱心なご質問を期待致します。 また国際シンポジウム終了後に懇親パーティを開催致します。講演者の皆様を囲んでご歓談ください。 |
| 【定 員】 | 約200名 (懇親パーティ 約100名) |
【プログラム】※同時通訳により、日本語・英語・中国語の3言語で聞くことができます。13:30~13:40 | 開会挨拶 会長代理・生産技術部門長 澤田靖士(新日本製鐵(株)代表取締役副社長) | 13:40~13:45 | 趣旨・構成の説明 司会 理事 飯村 修(住友金属工業(株)常務執行役員) | 13:45~14:10 | 講演1 社会に貢献する鉄鋼技術の現状と未来 JFEスチール(株)常務執行役員スチール研究所長 影近 博氏 | 14:10~14:35 | 講演2 リスクを最小にする製品開発の新戦略-新しい鉄鋼技術に関するケーススタディ- ThyssenKrupp Stahl AG Senior Vice President Klaus-Peter Imlau氏 | 14:35~15:00 | 講演3 急速に変化する世界における鉄鋼技術: 協力及び競争 Arcelor Scientific Director Francois Mudry氏 | 15:00~15:10 | ショートブレイク | 15:10~15:35 | 講演4 POSCOの将来に対する持続可能な成長の戦略 POSCO Senior Vice President Nam-Suk Hur氏 | 15:35~16:00 | 講演5 資源、環境、技術:鉄鋼業の持続可能な発展における競争要因 Shanghai Baosteel Group Corp. Director, President Xu Lejiang氏 | 16:00~16:25 | 講演6 社会の持続的発展に向けた鉄鋼技術開発 新日本製鐵(株)常務取締役鉄鋼研究所長 奥村直樹氏 | 16:25~16:45 | コーヒーブレイク | 16:45~17:35 | パネル討議 座長 生産技術部門副部門長 大西功一((株)神戸製鋼所 常務執行役員) パネリスト 講演者(6名) | 17:35~17:45 | 記念品贈呈(澤田会長代理・生産技術部門長) 閉会挨拶 90周年記念事業企画委員会委員長 浅井滋生 (名古屋大学 大学院工学研究科材料プロセス工学専攻 教授) | 18:00~20:00 | 懇親パーティ
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