第3回鉄鋼カーボンニュートラル研究助成 受給テーマ(2024年度助成開始)

日本鉄鋼協会では、地球温暖化防止に向けて協会で取り組むべき課題を明確にすることを目的として、2022年度より新たに「鉄鋼カーボンニュートラル検討会議」を設置し、その活動の一環として総額4,000万円/年の新しい研究助成制度「鉄鋼カーボンニュートラル研究助成」を設けました。

2023年11月27日開催の理事会において選考の結果、第3回募集に対する受給テーマが以下の通り決定いたしました。

研究テーマ 研究者氏名 所属/役職(申請時)
噴流床パルス放電炉を用いた粉鉱石の新規還元法の開発 明石 孝也 法政大学/教授
転炉排熱との熱交換によるターコイズ水素製造装置の検討 朝原 誠 東海国立大学機構岐阜大学/准教授
鉄鋼スラグのマルチステップカーボネーションによる炭酸カルシウムの製造 飯塚 淳 東北大学/教授
水素還元製鉄のための3次元水素定量分析法の確立 今宿 晋 東北大学/准教授
振動で駆動する水素発生装置の開発 内山 智貴 東北大学/助教
液化水素貯槽温度におけるNi鋼の靭性に及ぼす残留オーステナイトの影響の解明 浦中 祥平 東京大学/助教
SAF電気溶解炉におけるCNスラグフォーミングのための基礎的検討 大野 光一郎 九州大学/教授
スピネル型結晶を介したマイクロ波加熱によるプラスチックからの水素生成メカニズムの解明 柏倉 俊介 立命館大学/講師
フラットトップレーザを用いたレーザ粉末床溶融結合法によるフェライト系耐熱鋼の単結晶造形 北嶋 具教 物質・材料研究機構/主幹研究員
酸化還元型蓄熱多孔体を用いた高温熱回収技術の開発 窪田 光宏 東海国立大学機構名古屋大学/助教
高温水素環境下におけるステンレス鋼の材質変化の機構解明と抑制 小林 覚 東京工業大学/准教授
固体酸化鉄および酸化鉄含有スラグのカーボンニュートラル還元ガスを利用した製鉄技術開発 小林 能直 東京工業大学/教授
カーボンリサイクルによる有用化合物製造を実現可能な電気炉ダスト処理技術の開発 坪内 直人 北海道大学/准教授
脱炭素・脱資源に資する鉄鋼材料の市場競争力ポテンシャルの可視化と価値化 山末 英嗣 立命館大学/教授
鉄鋼スラグを主原料としたCO2 固定型セメントの開発 李 柱国 山口大学/教授