第1回鉄鋼カーボンニュートラル研究助成 受給テーマ(2022年度助成開始)

日本鉄鋼協会では、地球温暖化防止に向けて協会で取り組むべき課題を明確にすることを目的として、2022年度より新たに「鉄鋼カーボンニュートラル検討会議」を設置し、その活動の一環として総額4,000万円/年の新しい研究助成制度「鉄鋼カーボンニュートラル研究助成」を設けました。
このほど第1回募集に対する受給テーマが以下の通り決定いたしました。

研究テーマ 研究者氏名 所属/役職(申請時)
熱処理不要1GPa高強度超微細粒組織純鉄の耐水素脆性評価 伊東 篤志 兵庫県立大学/助教
水素製鉄還元ペレットのバイオ炭を用いたカーボンニュートラル銑滓分離技術の検討 大野 光一郎 九州大学/教授
溶融亜鉛と水蒸気の反応による水素製造および亜鉛のリサイクル 奥村 圭二 名古屋工業大学/准教授
廃プラスチックを原料として製造した水素リッチガスによる鉄鉱石の還元 加納 純也 東北大学/教授
フェライト系酸素担体を用いたプラズマケミカルルーピングによるCO2還元 神谷 憲児 東京農工大学/助教
鉄鋼業で発生する排熱の回収を目的とした熱電材料の開発 小菅 厚子 大阪公立大学/准教授
溶融水酸化物と液体金属界面における水蒸気の還元による水素製造 小西 宏和 大阪大学/助教
CO2吸着剤としての高炉スラグからの安価なゼオライトの大量合成 佐々木 康 東北大学/学術研究員
電気炉におけるスクラップ加熱・溶解メカニズム解明のためのミニ電気炉を用いた基礎研究によるエネルギー投入量およびCO2削減方策の提示 杉本 尚哉 秋田県立大学/教授
酸窒化物融体を反応場とした鉄の還元機構の解明 助永 壮平 東北大学/准教授
高分解能X線CTとXRDを活用したFe-Cr-Ni合金の相変態誘起水素脆化メカニズム解明 髙桑 脩 九州大学/准教授
水素関連インフラに適用可能な耐水素脆化特性を有する低Niオーステナイト鋼の開発 土山 聡宏 九州大学/教授
マイクロ波スイッチングを利用した化学吸収法による、高効率二酸化炭素回収技術の開発 椿 俊太郎 九州大学/准教授
実験とデータ科学を用いたCO2水素化反応用固体触媒の開発 鳥屋尾 隆 北海道大学/助教
副生ガスとバイオマス粉体とのハイブリッド燃焼による低炭素燃焼技術の開発 中村 祐二 豊橋技術科学大学/教授
減圧下における溶融酸化物電解法による溶鉄中の銅挙動の解明 夏井 俊悟 東北大学/准教授
木質バイオマスの糖化で副生する硫酸リグニンのバイオコークス化の可能性検証 野中 寛 三重大学/教授
継続的な二酸化炭素回収プロセスを目指した炭酸カルシウム多形の相転移制御 早川 慎二郎 広島大学/教授
鉄鋼スラグと二酸化炭素を利用した中性改質土の開発 早野 公敏 横浜国立大学/教授
二酸化炭素を酸化剤として用いる非遷移金属酸化触媒システムの開発 松原 亮介 神戸大学/准教授
鉄鋼未利用熱有効利用のための高効率熱交換器開発 丸岡 伸洋 東北大学/助教
石灰添加低温製鉄 三木 貴博 東北大学/准教授
次世代電炉の鉄源溶解・精錬能強化のための炭材高速溶解の基礎研究 宗岡 均 東京大学/助教
水素還元後の浸炭を促進する原料設計 村上 太一 東北大学/准教授