このたびJAXAは、2023年度国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟にある静電浮遊炉(ELF)利用テーマに関する、下記の募集を開始しました。詳細は下記の募集サイトをご覧ください。
2023年度「きぼう」での静電浮遊炉(ELF)を利用した 材料研究テーマ募集【基盤研究利用コース】について
・「きぼう」でのELFを利用した実験は、ISSの「きぼう」で熱物性値の取得や新機能材料を創成することにより、科学技術の発展や産業への貢献等、科学的成果を社会に還元することを目的としています。
・微小重力空間では液体を空間に浮遊させることができるため、無容器状態を長時間維持できます。無容器状態では、容器からの不純物の混入が抑制され、また、核生成も抑制されます。「きぼう」のELFは、静電気力で物質を空間に保持した状態でレーザーでの加熱により、3,000℃に近い融点を持つ材料を溶融し、また、過冷状態での凝固を行うことができる実験装置です。これを使って、これまで得られなかった高融点材料の熱物性値(粘性、密度、表面張力)の取得や新しい機能をもつ材料の創成が可能です。
・本「基盤研究利用コース」では、科学的成果創出を目的にこれらの実験を行う搭載試料を募集します。今回は、2025年度頃の宇宙実験実施を想定した募集です。
募集案内(pdf)