令和3年度九州大学マス・フォア・インダストリ研究所 共同利用研究計画 公募
本研究所は日本初の産業数学の研究所であり,多様な数学研究に基礎を置く,新しい産学連携の拠点として平成23年4月に附置研究所として設立されました。平成25年4月には文部科学大臣から共同利用・共同研究拠点「産業数学の先進的・基礎的共同研究拠点」に認定され,理念である「マス・フォア・インダストリ」の具現化を推進しているところです。その事業の一環として,本研究所は令和3年度の共同利用研究を公募しており,以下にその概要を示します。詳細は公募要領をご覧下さい。
- 1.公募する研究種目
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- 研究集会
- 本研究所もしくは九州大学の施設において,数日間の研究集会を公開で行うものです.内容や規模に応じて(I),(II)の2種に分かれています。両者とも組織委員会の委員と講演者には,それぞれ産業界からの参加を必須とします。また国際連携を進めるため,講演者として海外からの参加者を含めることが望ましいです。
- 短期共同研究
- 本研究所において,数名のグループで1週間程度の実質的な共同研究を行うものです。研究テーマとして,個々の企業の知的財産に直結するような狭い問題よりは,複数の企業や研究機関の研究者が協力して取り組めるような,ある程度の普遍性をもった問題を重視します。また,産学連携を推進するために原則として産業界からの参加者を含めることとし,共同研究実施中に講演などの一部を公開できるように計画していただきます。
- 短期研究員
- 本研究所に1週間から2週間程度滞在し,本研究所を中心とする九州大学に所属する教員と緊密に連絡を取りながら単独での研究ないしは共同研究を行うものです。研究テーマとして,短期共同研究や研究集会につながることが期待されるような萌芽的な課題,あるいは企業等での研究開発現場で生起した,集中的な共同研究が問題の解決やその糸口につながるような課題など,近い将来,産業数学や産学連携の新たなシーズとなるような課題を歓迎します。応募の際は,予め関係する本研究所または九州大学の他部局の研究者と連絡を取り,協議をした上で計画を立てて下さい。
- 2.公募の種別
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- (1)プロジェクト研究
- 「防災のための数理サステナベーション」
プロジェクト代表者:村井政徳(清水建設株式会社),福本康秀(九州大学マス・フォア・インダストリ研究所)概要:本プロジェクト研究では,数理モデリング,力学系・微分方程式,数値解析,データ科学を始めとする数学・数理科学と工学や産業界との協働によって,防災対策のサステナベーション(Sustainability+Innovation)を追求します。令和3年度は本テーマに関する研究計画をプロジェクト研究として他の計画と区別して公募します。本プロジェクト研究では短期共同研究2件程度を実施します。
- (2)若手研究
- このカテゴリーでは,研究代表者として令和2年4月1日時点で博士号取得後8年未満(産前・産後の休暇,育児休業の期間を除く)の若手研究者および大学院生を対象に公募を行い,短期共同研究3件程度を実施する予定です.研究テーマとして,新しい発想に基づいた挑戦的なテーマや,将来の産学連携のシーズとなることを志向した数学に関するテーマを募集します。短期集中で行う具的な共同研究だけでなく,若手中心に集まってアイデアを討議するような萌芽的なものでもかまいません。審査にあたってこれまでの研究経過や実績は重視しません.採択後,本研究所が適当な産業界の研究者を参加者もしくはアドバイザーとして紹介します。
- (3)一般研究
- このカテゴリーでは研究分野を特に指定せずに公募します。研究集会(I)2件,研究集会(II)4件,短期共同研究4件程度を実施する予定です。また,短期研究員は2名程度を募集します。
以上の研究計画は,すべて令和3年4月1日から令和4年3月31日までに実施されるものとします。
- 3.新型コロナウイルス感染症拡大防止のための対応
- 新型コロナウイルス感染症拡大防止のため,九州大学の行動指針の段階や研究計画の種目によって,オンライン開催,対面開催,オンラインと対面を組み合わせたハイブリッド型の開催を支援します。オンライン開催では本研究所が保有しているZoomのアカウントを用いて,目的に応じてミーティング,ウェビナーを開催できます。ハイブリッド型の場合には,IMIのオーディトリアムに整備しているZoomを用いて30名程度の対面参加者とオンラインを組み合わせた会合の開催が可能です。本研究所ではそれに必要なマニュアルやノウハウの提供,事務支援を行います。以下,九州大学の行動指針と開催方法のガイドラインを示します。
- i)大学の行動指針【段階2(制限(小))以上】の場合:
- オンライン開催,もしくは年度内・翌年度への延期または中止を要請。
- ii)大学の行動指針【段階が1〜1.5(一部制限)】の場合:
- オンラインもしくはハイブリッド型開催を推奨するが,対面で開催する場合には,人数を制限した上で,感染拡大の防止に最大限の配慮をして実施する。
- iii)大学の行動指針【段階0(通常)】の場合:
- 感染拡大の防止に最大限の配慮をした上で通常開催。また,ハイブリッド型もしくはオンラインでの開催も認める。
- 4.応募方法
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- (1)応募資格
- 大学・大学院・短期大学,大学共同利用機関,高等専門学校,国公立試験研究機関,独立行政法人および企業に所属する研究者,および大学院生。
- (2)応募方法
- 本研究所のウェブページから電子申請システムを利用して共同利用研究計画提案書を作成し,応募していただきます。
- (3)応募締切日
- 令和3年1月31日(日)
- 5.選考方法と採否の連絡
- 学外有識者と学内教員(本研究所所員を含む)8名ずつで構成される共同利用・共同研究委員会において審査の上,採否を決定します。プロジェクト研究はプロジェクト代表者が審査し,共同利用・共同研究委員会で採否を決定します。プロジェクト研究として採択されなくとも,一般研究として採択する場合もあります。採否は令和3年2月末までに申請者にお知らせします。委員の名簿は研究所のウェブページをご覧下さい。
- 6.その他
- これまで問い合わせのあった事項に関して「Q&A」を本研究所のウェブページに掲載していますので,参考にして下さい。短期研究員に関しては,必要があれば本研究所の産学連携窓口が立案を支援します。詳細は以下の問い合わせ先にお尋ね下さい。なお,応募の際はこの「概要」だけではなく,公募要領を熟読の上でお願いします。
- 7.問い合わせ先
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九州大学マス・フォア・インダストリ研究所
共同利用・共同研究拠点事務古谷智恵美・朝永美佳
〒819-0395福岡市西区元岡744
Tel:092-802-4408
Fax:092-802-4405
E-mail:imikyoten@jimu.kyushu-u.ac.jp