SIP“インフラ維持管理・更新・マネジメント技術” 2015年度 インフラ構造材料サマースクール 開催案内(2015/06/22)
我が国のインフラ構造物の多くは,高経年化による劣化が深刻な問題となっており,限られた財源と人材のもと,膨大なインフラの維持管理に対処するためには,構造物劣化機構の解明とともに,維持管理フローの高効率化が必須です。この喫緊の課題に対して,NIMSインフラ構造材料クラスターでは,土木工学と材料科学・工学の異分野連携による人材育成が非常に重要と考え,インフラ構造材料サマースクールを開講します。
本スクールでは,大学学部4年生,大学院生,高専専攻科生,企業の新人等を対象に,材料から土木までを俯瞰できる研究者,技術者となるために必要な素養を習得していただくことを目的としております。今年度は特に,材料分野の研究者を講師に迎えて鉄鋼材料,セメント材料,各種分析手法などについての講義を行いますので,奮ってご参加いただきますようよろしくお願い申し上げます。
(本サマースクールは、内閣府戦略的イノベーション創造プログラム“インフラ維持管理・更新・マネジメント技術”の研究開発課題“インフラ構造材料研究拠点の構築による構造物劣化機構の解明と効率的維持管理技術の開発”における、人材育成プログラムとして開催するものです。)
日時: | 平成27年8月24日(月) 9時50分〜17時40分 |
場所: | 物質・材料研究機構 つくば千現地区 本館第1会議室 |
参加費: | 無料(但し、閉会後の講師との交流会へご参加の方は、別途、会費を頂きます。) 参加登録は、次のURL(物質・材料研究機構の HP)からお申し込み下さい。 http://www.nims.go.jp/research/structural/event/hdfqf1000006lwf5.html |
9:50 | 開会の辞 |
10:00-11:00 | 「鉄鋼材料の疲労,破壊の基礎」 物質・材料研究機構 材料信頼性評価ユニット疲労研究グループ 古谷佳之 |
11:10-12:30 | 「セメント系材料の基礎」 東京工業大学 大学院理工学研究科 教授 坂井悦郎 |
12:30-13:30 | 昼食 |
13:30-14:20 | 「腐食の基礎」 物質・材料研究機構 材料信頼性評価ユニット腐食解析グループ 片山英樹 |
14:30-15:20 | 「X線回折・電子顕微鏡の基礎」 物質・材料研究機構 元素戦略材料センター センター長 土谷浩一 物質・材料研究機構 表界面構造・物性ユニット電子顕微鏡グループ 原 徹 |
15:30-16:00 | 「XPS,オージェ分析の基礎」 物質・材料研究機構 材料分析ステーション表面・微小領域分析グループ 岩井秀夫 |
16:10-17:40 | 「ラボツアー」 (暴露試験場,モアレ,ひずみ可視化シート,電子顕微鏡を予定) |
17:40 | 閉会の辞 |
17:40-19:00 | 「講師との交流会」(有志、会費制 学生1000円、一般3000円) |
世話人:
塩谷智基(京都大学・インフラ先端技術共同研究講座)
西田孝弘(京都大学・インフラ先端技術共同研究講座)
田中泰司(東京大学・生産技術研究所)
片山英樹(物質・材料研究機構・材料信頼性評価ユニット)