第178回秋季講演大会
第178回討論会テーマ
討論会の原稿枚数は、A4判4枚以内で作成願います。 ここにおける提案者は、講演大会において当該セッションの座長および副座長に指名されますので、ご了承下さい。 ■討論会テーマ 1. 高温プロセス/評価・分析・解析分野「高品質焼結鉱製造を目指した多元系カルシウムフェライトの特性評価における現状と課題」 提案者:林幸(東工大)、村尾玲子(日本製鉄) 近年、CO2排出量削減の要請と鉱石の劣質化により、高品質焼結鉱の詳細な設計指針が求められている。低粉化性、高被還元性、良軟化性状といった良好な高炉内挙動を有する高品質焼結鉱を製造するためには、焼結鉱の主要構成相である多元系カルシウムフェライト(多元系CF)の結晶構造、形態、相安定組成領域を明らかにし、それら多元系CF相の性質の違いが高炉内性状に及ぼす影響を考慮した焼結鉱の製造技術を開発することが重要である。しかしながら、従来の分析手法の限界により、多元系CF相の性質は十分には解明されていない。 本討論会では、多元系CF相を有する焼結鉱の製造技術、多元系CF相の組成、結晶構造、形態が焼結鉱の高炉内挙動に及ぼす影響を概説し、多元系CF相に関する未解決の問題を明確化する。また、多元系CF相の組成、結晶構造、形態解明に有効な新しい分析・解析技術や研究手法について議論する。 2. 計測・制御・システム分野「エリアセンシングに基づく高度異常診断技術」 提案者:玉置 久(神戸大)、飯塚幸理(JFE) 多様かつ広い範囲に及ぶ製鉄所の基盤インフラ設備の異常監視を適切に行うために、画像をベースとしたエリアセンシングの期待は大きい。 本討論会では、2016年度から3年間活動した研究会「適応的エリアセンシング手法を用いた知能化設備異常診断」の成果について報告を行い、今後の方向性を展望する。 3. 計測・制御・システム/創形創質工学分野「高能率・安定圧延を実現する人とシステムのシェアードコントロール」 提案者:北村 章(鳥取大)、岸 真友(日本製鉄) 製鉄所プラントの自動化を推進するには、人とシステムが協調したシェアードコントロールへの期待は大きい。 本討論会では、「高能率・安定圧延を実現する人とシステムのシェアードコントロール」研究会の活動状況ならびに、それを実現していくための要素技術について討論を行い、今後の方向を展望する。 4. 創形創質工学分野「熱間圧延時の幅制御に関する諸問題」 提案者:中村洋二(日本製鉄)、湯川伸樹(名大) 熱間圧延における幅広がりは鋼材製造時の、製品寸法精度、コストや歩留まりに深く関連します。そのため、幅制御は古くから重要な課題として、圧延設備、操業のための制御モデル、実験式・経験式、3次元変形理論、などの研究がされてきました。 本討論会では、熱間圧延時の幅制御に関する諸課題について討論し、今後の方向性を議論いたします。 |