第175回春季講演大会
第175回予告セッションテーマ
ここにおける提案者は、講演大会において当該セッションの座長および副座長に指名されますので、ご了承下さい。 ■予告セッションテーマ 1.高温プロセス分野「製銑技術者若手セッション」(申込コード:190) 提案者:石渡夏生(JFE) 高炉、焼結など製銑工程における製造技術、研究成果について若手技術者が忌憚なく発表、討議できる場を設け、若手技術者のレベル向上ならびに技術交流を図る。 2.高温プロセス分野「コークス技術者若手セッション」(申込コード:191) 提案者:松枝恵治(新日鐵住金) コークス製造技術、研究成果のトピックスを紹介し、企業および研究の若手技術者の技術交流と研鑚を目的とする。 3.高温プロセス分野「精錬プロセスにおける操業改善と理論的考察」(申込コード:192) 提案者:奥村圭二(名工大)、鈴木寿穂(大同) 鉄鋼の製造工程である一次・二次精錬プロセスでは、高品位化、生産能率向上、高歩留化、低コスト化などを目的として、日々、様々な操業改善がなされています。その改善の方向性を決める上で、現場で起きている現象を正しく理解することは極めて重要です。 本予告セッションでは、上記現象の理解を深めるため、各精錬プロセスの実際の操業データの解析例や、それに関連した基盤研究の最新情報について、大学と製造現場との間で広く情報交換することを目的とします。また、本セッションは、製鋼部会と精錬フォーラムの合同企画ですが、部会・フォーラムメンバー以外の方の発表も、広く歓迎します。 4.高温プロセス分野「多分野連携による高温現象理解と材料設計のアプローチ最前線#2」 (申込コード:193) 提案者:鈴木賢紀(阪大)、竹田修(東北大) 鉄鋼を初めとする金属精製だけでなく、3D積層造形技術や、マテリアルズインフォマティクス等の材料学変革も背景に置いて、高温現象・物性の理解をさらに進化させるためには、基礎実験の他に構造解析や計算機シミュレーション等を取り入れた、多分野連携研究の推進が不可欠である。また、情報科学を駆使した新たな材料設計手法の進展にも注目すべきである。 前回に引き続き本予告セッションでは、材料製造プロセスに関わる高温現象の解明に向けた、多分野からの研究アプローチに関する講演を広く募集し、総合的な理解を深めるためのディスカッションを行う。 5.環境・エネルギー・社会工学分野「クリーン原燃料・クリーンエネルギーの製造と利用」 (申込コード:850) 提案者:坪内直人(北大)、青木利一(新日鐵住金) 我が国では、コークスを用いる高炉製鉄法が主流であるが、鉄鋼業に係わる資源動向を考えると、劣質・未利用資源 (褐炭、バイオマス、リモナイト等) から製鉄原燃料 (コークスや新規鉄源 (炭素内装鉱など)) を製造する技術の確立は重要である。また、将来的には、CO2の排出抑制・ゼロエミッション化を目指し、H2に代表されるクリーンエネルギーの多量使用法の構築も必要である。 そこで本予告セッションでは、劣質・未利用資源からのクリーンな製鉄原燃料の製造・利用 (脱硫黄・脱窒素・脱灰・脱脈石成分技術を含む) および H2の製造・輸送・貯蔵・利用などに関するトピックスについて広く発表を募集し、鉄鋼業が抱える資源問題・環境問題の解決に向けた議論を深める。 6.環境・エネルギー・社会工学分野「鉄鋼材料の社会的価値の解析と評価」(申込コード:851) 提案者:醍醐市朗(東大)、松八重一代(東北大)、山末英嗣(立命館大) 持続可能な社会に向けて資源消費量および環境負荷排出量の総量削減が不可欠であり、素材には、より少ない負荷でより多くの価値の提供を実現することが求められる。鉄鋼材料は、そのサプライチェーンにおいて誘発される環境負荷が取りざたされる一方で、社会で提供する価値が定量されることはほとんどない。鉄鋼材の特性は取引時に評価されるが、実際に機能を発揮するのは使用中であり、その提供した機能は直接評価されていない。例えば、ハイテンはその高い強度を評価されて輸送機器に使用され、軽量化により燃費が向上する。しかし、その燃費の向上は素材のもたらした環境負荷削減効果として定量評価されていない。鉄鋼材はその用途先において多くの価値を提供しているが、使用中の鉄鋼材が提供する価値を表現するための解析手法は確立されてこなかった。 本予告セッションでは、多様な価値の解析手法等について、幅広い分野からの発表を募集する。 7.環境・エネルギー・社会工学分野「エネルギー・物質循環型製鉄システムのためのエコテクノロジーⅡ」 (申込コード:852) 提案者:丸岡伸洋(東北大)、平木岳人(東北大) 鉄鋼産業からは多様なスラグ、ダスト、排熱が排出されており、環境調和型社会創成にはその回収・再利用技術の開発は重要な課題です。 本予告セッションでは鉄鋼のみならず、非鉄、セメントなど多種多様な産業界の問題点を幅広く捉え、持続可能な社会実現に向けたエコテクノロジーに関する報告を募集します。最新の技術開発に関する理解を深め、将来プロセスのあり方に関して議論するとともに、研究者間連携による今後の発展を模索します。 8.創形創質工学分野「高品質・高機能棒線の製造技術」(申込コード:595) 提案者:小森和武(大同大)、西村公宏(JFE) 自動車や機械などに使われる棒線材の品質や機能への要求は年々厳しくなっています。 本予告セッションでは棒線材における、機械的性質、表面性状、寸法精度の向上技術、材質予測技術あるいは新製造技術に関する討論を行い、今後の技術動向を探ります。 講演大会申込はこちら |