第174回秋季講演大会
第174回予告セッションテーマ
ここにおける提案者は、講演大会において当該セッションの座長および副座長に指名されますので、ご了承下さい。 ■予告セッションテーマ 1.高温プロセス分野 「製銑技術者若手セッション」(申込コード:191) 提案者:山本啓司(新日鐵住金) 高炉、焼結など製銑工程における製造技術、研究成果について若手技術者が忌憚なく発表、討議できる場を設け、若手技術者のレベル向上ならびに技術交流を図る。 2.高温プロセス分野 「コークス技術者若手セッション」(申込コード:192) 提案者:花岡浩二(JFE) コークス製造技術、研究成果のトピックスを紹介し、企業および研究の若手技術者の技術交流と研鑚を目的とする。 3.高温プロセス分野 「耐火物と精錬反応」(申込コード:193) 提案者:長谷川将克(京大)、江原靖弘(日新)、會田公治(JFE) 鉄鋼プロセスの高生産性化ならびに鉄鋼製品の高級化に伴い、精錬反応の高機能化・高効率化が求められている。その一方で、耐火物には、長寿命化・安定化が強く求められている。これらの実現のためには、耐火物と溶融メタル、スラグ間の反応を把握し、最適化する必要がある。そのためには、大学と現場に関わる方々との間で研究課題や諸問題に関する最新情報を共有することも重要である。 本予告セッションでは、精錬ならびに耐火物に関わる新しい研究や技術に関して、基礎から実操業に関わる内容までを広く募集する。情報共有の観点で、連鋳、製銑の耐火物に関する発表も可能である。 4.高温プロセス分野 「鋳造・凝固に関する高温物性値の評価」(申込コード:194) 提案者:小林能直(東工大)、轟 秀和(日本冶金) 多様化する鋼種に対する最適な組織制御、欠陥改善および品質向上のためには、鋳造プロセスに関する実験、解析、モデリング、シミュレーション等による現象の理解が重要である。鋳造・凝固プロセスのその場観察手法あるいはこれらに関する数値シミュレーションは近年著しく進歩してきている。一方で、これらのプロセス解析や予測に不可欠である物性値の精緻な評価が求められている。核生成に関しては核生成サイトと初晶と融液の界面エネルギー、凝固組織形成に関しては、デンドライトの成長形態に大きな影響を与える固液界面エネルギー、多成分系での分配係数、固相中の拡散係数、伝熱物性等、さらにマクロ・ミクロ偏析に大きな影響を及ぼす透過率、多成分系融液あるいは初晶の密度などが重要である。また、鋳片品質に大きな影響をもつモールドフラックスの結晶化挙動、熱物性値および光学的性質が重要である。 そこで、本予告セッションでは、鋳造プロセスに関わる実験、解析、モデリング、シミュレーション等の技術の基礎となる種々の物性値の測定法や評価法について広く議論を行いたい。 5.高温プロセス分野 「ノーベルプロセッシングフォーラム研究紹介」(申込コード:195) 提案者:小塚敏之(熊本大) 鉄鋼の分野にこだわらず、様々な分野との協調によって到達できる新たな学問領域・プロセス技術を討論し新たな産業構造の枠組みまでをも提案するノーベルプロセッシングフォーラムの活動をそれぞれの研究Grの最新の活動を中心に紹介する。 6.高温プロセス分野 「直接観察のノーベルプロセッシングへの応用」(申込コード:196) 提案者:岩井一彦(北大) ノーベルプロセッシングの研究対象は高温など、常温常圧とは異なる環境であることが多々あるが、ノーベルであるが故に、計測、観察などの技術が確立されておらず、また、装置の組み立てが困難である場合が多い。そこで、室温環境などの観察可能なモデル実験を通じて現象解明を行い、実プロセスへのステップアップを図る例が多々ある。ここでは、まだ萌芽段階であるノーベルなプロセッシングにおいて、直接観察をツールとした研究を取り上げ、その紹介をするとともに、今後の進展についての議論の場としたい。 7.高温プロセス分野 「多分野連携による、高温現象理解と材料設計のアプローチ最前線」 (申込コード:197) 提案者:鈴木賢紀(阪大)、水野章敏(函館高専) 鉄鋼を初めとする金属精製だけでなく、3D積層造形技術などの新たな材料製造においても、プロセスの効率化のためには特に融体を含む高温現象の詳細な把握と物性制御が必要である。したがって、基礎実験の他に構造解析や計算機シミュレーション等を取り入れた、多分野連携研究の推進が不可欠である。また、情報科学を駆使した新たな材料設計手法の進展にも注目すべきである。 本予告セッションでは、材料製造プロセスに関わる高温現象の解明に向けた、多分野からの研究アプローチに関する講演を広く募集し、総合的な理解を深めるためのディスカッションを行う。 8.環境・エネルギー・社会工学分野 「高温プロセス産業に資する二次原料、 副生物およびエネルギーの高度利用」(申込コード:850) 提案者:松浦宏行(東大)、山口泰弘(神鋼)、丸岡伸洋(東北大) 製鉄プロセスを始めとする各種の高温プロセスは、膨大な量の物質とエネルギーが投入、排出されるため、これらの利用技術の高度化により、プロセス効率を大幅に改善することが可能である。特に、二次原料や各種製造業から発生する副生物を適切に活用して物質循環を促進しつつ、さらに未利用エネルギーを回生・転換し、新たなグリーンエネルギー源とすることで、社会全体の物質・エネルギーの利用効率改善や環境負荷削減を進めることは、持続性社会の構築にとって不可欠であり、これまでに様々な原理・プロセスが提案されている。 本予告セッションでは、スクラップ等の二次原料、スラグ・ダスト・スラッジ等の副生物、および排熱等の未利用エネルギーを高度に有効利用するために検討されている各種要素技術・社会システム、エコテクノロジー等について、幅広い分野からの発表を募集する。 9.創形創質工学分野 「粉粒体の成形加工・焼結および組織制御技術の新展開」(申込コード:594) 提案者:川崎 亮(東北大)、吉年規治(東北大) 鉄粉を始めとする各種粉末を用いた自動車用機械部品の成形技術および焼結技術についての現状と将来を展望することを企画している。また、最近注目されている3次元粉末積層造形法(3Dプリンティング)について、その基礎と応用の講演を予定しており、微小機械やマイクロデバイス部品を作製するための精密粘性流動成形技術についても議論を深めたい。 10.創形創質工学分野 「高張力鋼溶接の最前線」(申込コード:595) 提案者:寺崎秀紀(熊本大) 11.創形創質工学分野 「圧延トライボロジーの基盤研究」(申込コード:596)高張力鋼の適用ニーズに応えその活用を進めるには、信頼性の高い溶接・接合技術の確立性が不可欠である。 本予告セッションでは、高張力鋼に関する溶接プロセス、溶接冶金、溶接力学に関する最前線の研究を募集し、特に溶接性の観点から議論を深めることを目的とする。 提案者:宇都宮裕(阪大)、松原行宏(JFE) 製品品質に関する要求は厳しくなりつつあり、ロールと被加工材の間の界面の物理現象を深く理解し、圧延材の表面性状の改善につなげることが求められている。 本予告セッションでは,鉄鋼の熱間および冷間圧延の潤滑や摩擦について広く発表を募集し、今後の技術動向を討論する。 12.創形創質工学分野 「熱延技術者若手セッション」(申込コード:597) 提案者:工藤芳郎(日新)、大村浩三朗(神鋼) 熱延工程における製造技術、操業改善成果について若手技術者による発表の場を設け、各企業・大学の研究者との討議を通して技術レベルの向上と自己研鑽を図ることを目的とする。 13.創形創質工学分野 「塑性加工におけるモデリングと諸現象の解明」(申込コード:598) 提案者:湯川伸樹(名大)、小森和武(大同大) 塑性加工においては、材料の弾塑性変形を始め、摩擦、熱移動、組織変化、破壊など、様々な物理現象が複合して生じる。これらの現象を正確に把握し、またモデル化することが、正確な加工の予測や加工全体で生じる事象の解明には必要である。 本予告セッションではそのような諸現象のモデル化とその援用に関連した最新の研究について発表を募集し、議論を深めたい。 14.創形創質工学分野 「快削化のための制御技術-11」(申込コード:599) 提案者:井上孝司(大同大) 鉄鋼材料の被削性の向上は、対象となる機械構造部品の性能向上に並ぶ重要課題の一つである。 本予告セッションでは、鉄鋼材料の快削性を引き出すための被削材の組織制御における基礎検討や最新の加工技術も踏まえた課題について議論する。 講演大会申込はこちら |