ISSS 2024(国際鉄鋼科学シンポジウム 2024)プレシンポジウム
~鉄鋼材料におけるマルテンサイト・ベイナイト組織設計に向けた現状と課題~

 マルテンサイトやベイナイト組織は古くから高強度鋼の基地組織として活用されていますが、近年の更なる鉄鋼材料の高強度化に対する要求に応えるため、これらの変態組織のより高度な設計指針確立が望まれています。とくに最近では、解析手法や理論計算が発達し、これまで想像するしかなかった変態挙動、変形・破壊挙動をより直接的に捉えられるようになり、これらの変態組織の設計に活用されています。こうした背景のもと、材料の組織と特性部会では、2024年11月11-14日に、第7回「国際鉄鋼科学シンポジウム International Symposium on Steel Science (ISSS 2024) 」を京都で開催し、”Towards Future Designing Martensite and Bainite in Steels: Unresolved Issues and Challenges”をテーマとして、議論を行うことを予定しています。本プレシンポジウムでは 、ISSS 2024のテーマに関連する研究成果を総括し、現状の課題の抽出、今後の研究指針や発展の可能性について討論を行います。本テーマに興味のある方々のご参加を歓迎いたします。

日時: 2024年9月20日(金)9:00~16:20
場所: 大阪大学 豊中キャンパス
全学教育推進機構 講義C棟C202(第188回秋季講演大会 会場10)
〒560-0043 大阪府豊中市待兼山町1
大阪モノレール  柴原阪大前駅下車 徒歩約7~15分
資料: 配布資料なし
参加費: 無料
申込方法:

完全事前登録制

【講演大会に参加される方】

講演大会概要集「材料とプロセス」を年間予約された方、あるいは前期または後期(当日)申込される方は、シンポジウムへの参加登録手続きは不要です。

【シンポジウムのみに参加される方】

協会Webページ 「6. 併催イベント(学生ポスターセッションの聴講、併催シンポジウム)のみ参加申込み」から参加登録手続きをしてください。(申込期間:2024年8月23日(金)~9月20日(金)14:00まで)

プログラム:

9:00-9:20 趣旨説明
土山聡宏(九州大学)、宮本吾郎(東北大学)
9:20-10:00 基調講演「鉄鋼のマルテンサイト・ベイナイト変態 ― 尽きない課題と魅力」
古原忠(東北大学)
10:00-10:30 「薄板ハイテンにおけるベイナイト、マルテンサイト」
岡本力(日本製鉄)
10:30-11:00 「厚鋼板におけるマルテンサイト、ベイナイト組織設計の現状と課題」
名古秀徳(神戸製鋼所)
休憩
11:10-11:40 「マルテンサイト変態の分子動力学」
澁田靖(東京大学)
11:40-12:10 「マルテンサイト鋼の不均一特性に及ぼす組織形成過程の影響」
南部将一(東京大学)
休憩
13:15-13:45 「表面改質した歯車用鋼の疲労強度に関する研究」
山崎歩見(大同特殊鋼)
13:45-14:15 「焼入れ・焼戻しマルテンサイト鋼中の固溶C量の支配因子」
丸山直紀(大阪大学)
休憩
14:30-15:00 「鋼材組織設計に向けたベイナイト変態の研究課題」
川田裕之(日本製鉄)
15:00-15:30 「各種炭素量を有するSi添加ベイナイト鋼の組織と塑性変形挙動」
上路林太郎(NIMS)
15:30-16:00 「冷延DP鋼板の機械的特性に及ぼす二相域焼鈍時の置換型溶質元素分配の影響」
中垣内達也(JFEスチール)
16:00-16:20 総合討論,総括および閉会の挨拶
問合せ先:

九州大学大学院総合理工学研究院 光原昌寿
Tel:092-583-7522
E-Mail:mitsuhara@kyudai.jp