材料の組織と特性部会 「局所塑性に由来する損傷発達および破壊」研究会ならびに「水素脆化評価法に必須の要素技術の抽出」研究会「破壊における格子欠陥の役割とその解析法:延性破壊、金属疲労、そして水素脆化」シンポジウム 開催案内

 鉄鋼材料の高強度、高延性化が進むことで、特殊な破壊現象が観察されるようになった。特に金属疲労や延性破壊、水素脆化などの塑性が関与する破壊現象ではそのメカニズムに不明な点が多く、その実用的重要度に反してその理解は十分に深化していない。少なくとも、これまで構築された知見が力学分野と金属学分野の間で十分に共有されていない。この場合の塑性とはより具体的には転位や空孔などの格子欠陥発達および関連する組織発達のことを指しており、微視的なメカニズムとマクロ特性の関連を理解、予測するために、マルチスケールかつマルチステージな解析、理解が求められている。本2研究会では、水素脆化を含む塑性が関与する破壊現象を取り扱っており、計算と実験の両面から塑性と破壊の関連を理解すべく研究を進めている。今回のシンポジウムでは、これまでの各研究会における成果を報告するとともに、それら新知見に基づき、力学分野と金属学分野の学際的議論が密に交わされることを期待したい。

日時: 2024年9月19日(木)9:25~17:00
場所: 大阪大学 豊中キャンパス
全学教育推進機構 講義C棟C102(第188回秋季講演大会 会場13)
〒560-0043 大阪府豊中市待兼山町1
大阪モノレール  柴原阪大前駅下車 徒歩約7~15分
資料: 配布資料あり。先着50名にCD-ROMにて配布。講演大会サイトからのダウンロードも可。
参加費: 無料
申込方法:

完全事前登録制

【講演大会に参加される方】

講演大会概要集「材料とプロセス」を年間予約された方、あるいは前期または後期(当日)申込される方は、シンポジウムへの参加登録手続きは不要です。

【シンポジウムのみに参加される方】

協会Webページ 「6. 併催イベント(学生ポスターセッションの聴講、併催シンポジウム)のみ参加申込み」から参加登録手続きをしてください。(申込期間:2024年8月23日(金)~9月20日(金)14:00まで)

プログラム:

9:25-9:30 冒頭挨拶
「局所塑性に由来する損傷発達および破壊」研究会主査 小山元道(東北大学)

【塑性誘起欠陥の発達セッション】 座長 東北大学 小山元道

9:30-10:00 「原子モデルを用いた空孔−水素−応力重畳効果による粒界割れ機構の検討」
〇松本龍介(京都先端科学大学)
10:00-10:30 「水素が損傷粒界に及ぼす影響に関するニューラルネットワークMD計算を用いたモデリング手法検討」
〇松原和輝(JFEスチール)、F.S.Meng、尾方成信(大阪大学)
10:30-10:35 休憩
10:35-11:05 「水素脆化素過程解明のための陽電子消滅による水素関与欠陥と破面直下欠陥」
〇藤浪眞紀(千葉大学)
11:05-11:35 「転位密度ベース結晶塑性解析による原子空孔密度シミュレーション」
〇奥山彫夢(木更津工業高等専門学校)

【塑性誘起き裂の微視的解析セッション】 座長 高井健一(上智大学)

13:00-13:30 「塑性誘起破壊を支配するき裂周辺の塑性発達」
〇小山元道(東北大学)
13:30-14:00 「鉄におけるキャビティ形成およびき裂進展過程のTEM による研究」
〇荒河一渡(島根大学)
14:00-14:30 「マルテンサイト鋼の水素脆性き裂伝播挙動」
〇柴田曉伸(物質・材料研究機構)
14:30-14:40 休憩

【塑性誘起破壊の評価セッション】 座長 小山元道(東北大学)

14:40-15:10 「プレス成形した高強度鋼板の遅れ破壊評価」
〇北條智彦(東北学院大学)
15:10-15:40 「放射光X線CTによる複相鋼のボイド形成・発達の解析」
〇清水一行(鳥取大学)
15:40-16:10 「水素陰極チャージによる高強度鋼の疲労寿命低下とその影響因子」
福石涼太、池田直人、村上幸治、〇松永久生(九州大学)
16:10-16:30 「水素脆化研究会で得られた要素技術から水素脆化の実態解明に向けて ~水素と塑性ひずみの作用に着目して~」
〇高井健一(上智大学)
16:30-17:00 総合討論
閉会
問合せ先:

東北大学 小山元道
E-Mail:motomichi.koyama.c5@tohoku.ac.jp