鉄鋼プレゼンス研究調査委員会 歴史を変える転換技術フォーラム
第48回歴史を変える転換技術研究発表会 開催のお知らせ

テーマ: 日本の鉄鋼業における人材育成の過去・現在・未来

我国の鉄鋼技術の発展の背景には技術革新のみならず、経済的状況、原料事情、周辺技術の発展の状態など様々な要因が関わっているが、これらの要因を考慮した鉄鋼プロセスの技術転換を司る人材育成が非常に重要である。

今回は、鉄鋼界における産学連携による人材育成に着目し、関わっておられたお二人の講師の話を直接お聞きするのが最も効果的であると考え、この育成法が鉄鋼技術開発とその転換による発展に現在まで如何に貢献してきたかを取り上げる。加えて、これから持続可能な社会に資するために、世界における我国の鉄鋼業のあり方を、鉄鋼業並びに異業種の経営者体験を踏まえての見地に立った立場からも展望する。

関心ある方々のご参加をお待ちします。

日時:2024年2月5日(月)13:00~17:00

場所:鉄鋼会館 801会議室(東京都中央区日本橋茅場町3-2-10 鉄鋼会館8階)

講演スケジュール:

13:00-13:15 はじめに、講師紹介
座長 永田 和宏
13:15-14:15 「鉄鋼業草創期からの産学官連携」
日野 光兀 氏 (東北大学名誉教授)
14:15-14:30 休憩
講師紹介
座長 日野 光兀
14:30-15:45 「一鉄鋼従事者の回顧 -将来に向けて-」
數土 文夫 氏 (JFEホールディングス名誉顧問)
座長 野崎 努
15:45-17:00 総合討論

講演内容:

A: 日野 光兀 氏 「鉄鋼業草創期からの産学官連携」

我国へ近代製鉄技術が導入された江戸時代末期から、明治-大正期における近代製鉄法の創設期における雇用外国人による工学育成黎明期の概況をまず紹介する。その後、本格的な高等教育を開始したのちの鉄鋼業界と帝国大学間の共同研究、日本鉄鋼協会の設立状況を述べる。次に日中戦争・太平洋戦争中の我国における産学官共同研究体制構築と戦後も続くその歴史を振り返る。更に鉄鋼各社から高く評価された、講師も運営に携わった的場記念川渡セミナーを取り上げ、特異であった産学官連携の例も紹介する。

B: 數土 文夫 氏 「一鉄鋼従事者の回顧 -将来に向けて」

JFEホールディングス社長退職後、オペレーションリサーチ学会会長、NHK経営委員長、東京電力会長などの経営を担った貴重な経験をした人間としての見地に立った講演を行う。講師が製鋼技術者として体験した日本鉄鋼界をまず振り返り、引き続き鉄鋼並びに異業種の経営者体験の視点から、これからの日本産業界全体を鳥瞰するとき、経済学、倫理学や哲学の知識の必要性を説き、自身の歩んできた道を回顧しつつ、日本産業界の将来を語る。

参加費:無料

参加申込み:参加希望の方は、E-mailまたはFaxにて、氏名、所属、連絡先(電話、Fax、E-mail)を明記の上、2024年1月22日(月)までに下記宛にお申込み下さい。なお、当日参加も受け付けます。

申込み・問合せ先:

〒152-8552 東京都目黒区大岡山2-12-1
東京工業大学 物質理工学院材料系林研究室 渡邊 玄
E-Mail:watanabe.t.ai@m.titech.ac.jp
Tel/Fax:03-5734-3589