計測・制御・システム工学部会シンポジウム(制御技術部会共催)
「最新のリモートセンシング技術による形状計測・モニタリング技術」開催案内

鉄鋼業は広大な敷地に大型構造物を数多く保有しています。しかしながら国内製鉄所は、建設から50年以上経過しており、その老朽化進行に対し、基盤インフラの点検、維持、管理は重要度が増しています。設備トラブルは、生産性のみならず、人的被害にも多大である為、インフラ設備の安全確保は、業界共通の社会的責任であり、喫緊の課題です。本シンポジウムでは、製鉄所維持に不可欠となる最新のリモートによる計測技術や、AIを用いた物体認識技術について紹介します。各社におけるリモートセンシングによる製鉄所維持管理と自動化に向けた今後の活用の一助にしていただければと考えております。多くの皆様のご参加をお待ちしております。

主催:(一社)日本鉄鋼協会 学会部門 計測・制御・システム工学部会/生産技術部門 制御技術部会

日時:2023年11月16日(木)14:30~17:40

場所:ホテル ブエナビスタ 2階 メディアーノ
〒390-0814 長野県松本市本庄 1-2-1

プログラム:

座長:福井大学 大学院工学研究科 知能システム工学専攻 教授 藤垣 元治

14:30-14:35
開会の挨拶とシンポジウム趣旨説明
14:35-15:25
『限られた離散点計測データによる薄肉構造物の挙動計測』
大阪公立大学 工学部 航空宇宙構造工学分野 教授 岩佐 貴史

画像計測法は広い範囲を非接触且つ短時間で計測でき大型構造物の表面形状計測や振動計測への利用が期待されている.しかし,計測対象物が大きくなるほどデータ量は増大し計算コストが高くなるといった課題も生じる.本講演では少数の計測データから構造物の挙動を簡易的に推定する方法について最近の研究成果を紹介する。

15:25-16:15
『インフラDXで活躍する「時空間的に連続したモニタリング技術」の紹介』
国際航業株式会社 LBSセンシング事業部 グループ長 浅田 典親

衛星SARなどのリモートセンシング技術をはじめ、GNSSやIoTセンサ、カメラなど多種多様な最新の計測モニタリング技術を活用した国際航業の「時空間的に連続したモニタリングサービス」。本サービスは構造物監視などインフラ分野における点検の省力化・効率化に貢献している。本講演では、計測に関する技術説明を交えながら、国際航業が取り組んだ変位計測などの各種モニタリング事例について紹介する。

16:15-16:25
休憩
16:25-17:15
『衛星SARによるインフラモニタリング』
日本電気株式会社 ビジュアルインテリジェンス研究所 主任研究員 久村 孝寛

高度経済成長期に作られた多くの社会インフラ構造物の経年劣化が進行するなか、点検や維持管理に関わる人的経済的な労力軽減が期待されており、この期待へ応えるべく点検支援やモニタリングなど様々な技術開発が行われています。そうした技術の中から、本講演では衛星を使ったリモートセンシングに注目し、宇宙からマイクロ波を介して広域を観測する衛星SAR(レーダー衛星)をインフラ分野へ活用する取り組みについて最新の研究事例を含めてご紹介します。

17:15-17:40
総合討論

定員:90名

参加費:無料

参加申込:
シンポジウムへ参加される方は、事前にE-mailで氏名・会員番号(非会員の方は不要)・勤務先・所属・住所・電話番号・E-mailを明記の上、下記までお申し込み下さい。
なお、定員内であれば申込受付の確認の連絡は致しませんのでご了承下さい。

※計測・制御・システム工学部会シンポジウムに申し込んで頂いた方は、制御技術部会 特別講演(13:20~14:20)『エリアセンシングによる製鉄所設備診断』の聴講も可能となります。

申込期限:2023年10月6日(金)

申込・問合わせ先:
(一社)日本鉄鋼協会 学術企画グループ 小川
Tel:03-3669-5932 E-mail:ogawa@isij.or.jp