公益社団法人 日本金属学会 東海支部 ・ 一般社団法人 日本鉄鋼協会 東海支部
2022年度 本多光太郎・湯川記念合同講演会 開催案内

日本金属学会・日本鉄鋼協会 東海支部では、下記の要領にて本多光太郎・湯川記念合同講演会を開催致します。今年度は水素をキーワードに鉄鋼製錬や材料開発の観点から、東京工業大学 加藤之貴先生と物質・材料研究機構 津﨑兼彰先生にご講演頂きます。今後の金属・鉄鋼分野における研究・開発の動向が見えてくるものと期待しております。多数の皆様のご出席を賜りたく、ご案内申し上げます。

1.日時
2022年11月17日(木)13:00~15:55
2.方式
オンライン形式(Zoom)
※ 後日、ご参加の皆様にZoom URLをご連絡致します。
3.講演プログラム
13:00~13:05
開会の挨拶
13:05~14:20
(湯川記念講演, 講演: 60分, 質疑応答: 15分)
『日本の製鉄業のグリーン・トランスフォーメーション展望』
 東京工業大学 科学技術創成研究院 ゼロカーボンエネルギー研究所 所長, 教授 加藤 之貴 先生
【概要】
日本の製鉄分野は基幹産業である一方で、日本の二酸化炭素排出の1割以上を占めており、カーボンニュートラル達成に向けて化石燃料依存からの脱却、すなわちグリーン・トランスフォーメーション(GX)の実現が望まれている。水素製鉄などが海外で進展する中で、日本の製鉄業のGXに向けてのロードマップを展望する。炭素循環製鉄iACRESを紹介し鉄鋼分野の炭素循環成立のための要件に言及し、日本の製鉄業の持続的発展のための方策を考察する。
14:20~14:35
休憩
14:35~15:50
(本多光太郎記念講演, 講演:60分, 質疑応答:15分)
『鉄鋼における水素/マルテンサイト変態の相互作用と水素利用材料の創製』
 ~ 利用可能な新固溶元素獲得を目指して ~
 物質・材料研究機構, フェロー, 構造材料研究拠点 NIMS招聘研究員 津﨑 兼彰 先生
【概要】
炭素や窒素などの侵入型固溶元素は、鉄鋼材料の特性制御・改善に重要な役割を担っている。一方、同じく侵入型元素である水素は、特性を劣化させる元素として捉えられている。しかし、水素の分布、量、拡散性を正しく把握することで、水素も特性制御に有効利用できると考える。本講演では、水素による脆化を克服した上で、水素を活用した新たな鉄鋼材料を創製するという我々のここ10年間の研究取り組みとその成果について紹介する。
15:50~15:55
閉会の挨拶
4.お問い合わせ・お申し込み
  • 参加費:無料
  • 定員:最大150名程度
  • 参加申込締切:11月11日(金) 17:00 までにe-mailにてお申し込み下さい。

※件名に「本多湯川申込み」と題記し、本文中に氏名、所属、E-mail、TELをご記載の上、日本金属学会・日本鉄鋼協会 東海支部 事務局宛にメールにてお申し込み下さい。

申込・連絡先

日本金属学会・日本鉄鋼協会 東海支部 事務局宛
E-mail:tokai [at] numse.nagoya-u.ac.jp
TEL:052-789-3372

企画責任者
日本製鉄株式会社 岡本 力
愛知製鋼株式会社 安達 裕司
名古屋大学    原田 寛
豊橋技術科学大学 戸髙 義一