計測・制御・システム工学部会シンポジウム(制御技術部会共催)
「AI・機械学習を用いたプロセス制御・最適化技術の発展」開催案内

目覚ましく発展するデジタル技術のなかで、サイバーフィジカルシステム (CPS) が注目されています。これは実世界(フィジカル空間)の多様なデータをセンサーで取得し、サイバー空間で高度なデータ処理を施して実世界にフィードバックする枠組みです。鉄鋼分野においては、時間的・空間的な広がりのある様々なデータを扱っており、CPSの考えを発展・具体化させることは重要な課題となります。
本シンポジウムでは、CPSの要素となりうる“AI・機械学習”を用いたプロセス制御・最適化にスポットを当て、関連する技術と実システムへの応用事例について紹介します。鉄鋼業での今後の活用に向けた一助にしていただければと考えております。多くの皆様のご参加をお待ちしております。

主催:(一社)日本鉄鋼協会 学会部門 計測・制御・システム工学部会/生産技術部門 制御技術部会

日時:2022年11月17日(木)13:40~16:50

場所:ホテル日航大阪 32階 スカイテラス
〒542-0086 大阪府中央区西心斎橋1丁目3番3号

プログラム:

座長:九州大学 大学院システム情報科学研究院 蛯原 義雄

13:40-13:45開会の挨拶とシンポジウム趣旨説明

13:45-14:35『 製造業のためのサイバー・フィジカル指向AI』 大阪大学産業科学研究所,産総研NEC-産総研人工知能連携研究室 鷲尾 隆

製造業の生産性を向上させるDX技術の一環として、サイバー・フィジカル指向AIの開発が進みつつある。それは、革新的IoTセンシング、プロセスインフォマティクス、デジタルツイン高機能化、システム高度最適化制御などの実現を可能にする様々なAI技術の総称である。本講演では、講演者がこれまでに係ってきたこれらAI技術開発の具体的事例紹介を行うと共に、今後のサイバー・フィジカル指向AIの発展や社会実装を展望する。

14:35-15:25『グリーン水素工場 工場操業支援 Green Hydrogen in a box』 日本IBM株式会社 永田 悟

地球温暖化問題の重要要素である産業界のカーボンニュートラル実現に大きく貢献する施策の一つとして、再生可能エネルギー由来の水素であるグリーン水素がある。今後社会実装が大きく進むグリーン水素製造工場に関し、IBMは、ABB社、Worley社と共同で、容易に工場建設、操業が可能となるソリューションとして、「Green Hydrogen in a box」を発表した。本講演では、このソリューションの概要と実現するための技術要素について紹介する。

15:25-15:40休憩

15:40-16:30『計測と制御分野におけるAI活用とソリューション』 アズビル株式会社 AIソリューション推進室 近田 智洋

スマホの音声認識や本人認証など、私たちの日常生活の身近なところで、ますます導入が進み、存在感を増しているAI。産業界においても、実証段階から、実用段階へと活用が進んでいます。本講演では、計測、制御分野におけるAI活用事例として、プラントの異常予兆検知、省エネソリューション、ビルディングオートメーションでの快適性ソリューションやDR(Demand Response)などの取り組みについてご紹介します。

16:30-16:50総合討論

定員:90名

参加費(消費税込):
会員2,000円、非会員3,000円
 *当日受付でお支払い下さい。第167回制御技術部会大会参加者は会員扱いとなります。
参加申込:
シンポジウムへ参加される方は、事前にE-mailで氏名・会員番号(非会員の方は不要)・勤務先・所属・住所・電話番号・E-mailを明記の上、下記までお申し込み下さい。部会大会参加申込書で申込された方は、E-mailでの申込は不要です。
なお、定員内であれば申込受付の確認の連絡は致しませんのでご了承下さい。

申込期限:2022年10月7日(金)

申込・問合わせ先:
(一社)日本鉄鋼協会 学術企画グループ 高橋
Tel:03-3669-5932 E-mail: takahashi@isij.or.jp