計測・制御・システム分野における産学若手交流セミナー開催のご案内

計測・制御・システム工学部会若手フォーラムは、2007年より産学交流セミナーや学生向け製鉄所見学会を企画運営して、産学連携の強化および技術系学生に対するPRを図ってきました。2022 年度は計測分野のトピックスとして「最先端の非破壊検査」というテーマを設定し、セミナーを企画いたしました。最新の研究・技術動向に関して 5 件の講演を予定しております。今年度もコロナウイルス感染拡大の影響からオンラインでの開催となっておりますので、多くの方のご参加をお待ちしております。

1.主催
一般社団法人日本鉄鋼協会 学会部門 計測・制御・システム工学部会/計測制御システム分野における産学若手交流フォーラム
2.日時
2022年9月14日(水)9:20~16:00
3.講師
理化学研究所大竹淑恵先生
大阪大学寺澤広基先生
NIMS伊藤海太先生
東北大学小原良和先生
東北大学武田翔先生(若手フォーラム座長)
4.プログラム
9:20~9:30
開会の挨拶・自己紹介など
9:30~10:05
①「鉄鋼プロセスの概要説明・非破壊計測事例紹介」(企業幹事)
10:05~10:10
休憩
10:10~11:00
②「理研小型中性子源システム RANS での非破壊計測ならびに最新の応力計測へ向けての開発状況の紹介」(大竹先生)
概要:
「現場で手軽に内部を非破壊で評価、分析可能な」小型中性子源システムの実現を目指して、理研ではその高度化開発を進めている。中性子線は、高い透過能と分析能を有する量子線プローブであり、材料を傷めることなく、鉄鋼材料の内部組織の評価分析を容易に実施することができるが、利用頻度が低かった。電子線や X 線がサンプルの表面近傍だが中性子線は数ミリから数センチ厚サンプル全体を評価分析することができ、日本鉄鋼協会ではいち早く、2006 年から中性子線利用を実施しており、産発プロジェクト「中性子利用鉄鋼評価技術の基礎検討に関する研究」(主査 友田陽(茨城大学 (当時))、C 型研究会「新世代中性子源を利用した鉄鋼元素機能研究会」(主査 NIMS 大沼正人(当時))小型中性子源に焦点を当てた、「コンパクト中性子源を利用した鉄鋼組織解析法 FS」と「小型中性子源による鉄鋼組織解析法研究会」(主査 大竹淑恵)さらに「鉄鋼のミクロ組織要素と特性の量子線解析研究会」(主査 佐藤茂男(茨城大学)へと発展している。本講演では、理研小型中性子源システムRANSプロジェクトの紹介、集合組織やオーステナイト相分率計測、また最新の応力計測へ向けた開発について紹介する。
11:00~11:10
休憩
11:10~12:00
③「鋼材の磁性を活用したコンクリート構造物の非破壊検査」(寺澤先生)
概要:
コンクリート構造物を適切に維持管理していく上で、コンクリートおよびコンクリートに埋設された鋼材の状態を把握することは重要であり、これらの情報を得るための調査を簡易かつ構造物を破壊することなく適用できる非破壊検査手法の提案が行われている。本講演では、コンクリート構造物における変状の検出を目的とした様々な非破壊試験による調査方法の中から、コンクリート構造物に埋設されている鋼材の磁性を利用した非破壊検査手法を取り上げ、これらの手法が持つメリットや現場適用における現状の課題について紹介する。
12:00~13:00
昼休憩
13:00~13:50
④「材料とプロセス開発のためのアコースティック・エミッション計測」(伊藤先生)
概要:
構造材料の製造時や加工時のプロセッシングは材料を熱的・機械的に厳しい環境におくため、材料中に微小な欠陥・損傷を生じさせる可能性がある。これは材料や構造物の性能と寿命を低下させてしまうため、検査に工数をかけたり、問題が生じにくいようプロセス条件を緩和したりという対策が求められる。本講演ではこの解決に資するため、また豊富なインプロセスデータの取得により材料とプロセス開発を加速するためのアコースティック・エミッション (AE) 計測の活用を、接合や積層造形などの豊富な実例を交えつつ紹介する。このために Continuous Wave Memory というプロセスモニタリングに対応した AE 計測装置を独自に開発しており、これは高ノイズ環境での計測や、産業現場への導入のハードルを下げるための数々の対策が盛り込まれている。
13:50~14:00
休憩
14:00~14:50
⑤「超音波による非破壊計測技術の最先端」(小原先生)
概要:
超音波を用いた非破壊検査は、外からは見えない内部欠陥の検出・サイジングを目的として、産業界でも幅広く利用されている。従来は欠陥からのエコー観察をベースとする波形計測が主だったが、最近では、超音波フェーズドアレイを始めとする映像化技術の普及も進んできた。本講演では、超音波非破壊計測の基礎と超音波フェーズドアレイの原理について述べた後、これまで計測できなかった閉じた欠陥に対する新たな計測法である非線形超音波法の最新研究動向、そして 2 次元の壁を破り、3 次元へと進化しつつある超音波フェーズドアレイ映像化技術の最前線について紹介する。
14:50~15:00
休憩
15:00~15:50
⑥「渦電流試験法による材料組織分析の最先端」(武田先生)
概要:
渦電流試験法は従来材料表面に生じる傷などの損傷を非破壊的に検出・評価するために用いられてきた。近年は試験により得られる信号が損傷の有無だけでなく材料物性によっても変化することに着目し、非破壊的な材料組織分析手法としての可能性が研究されている。本講演では、渦電流試験法による物性評価・組織分析手法と、それらを用いた水素脆化評価に関して最新研究動向を紹介する。
15:50~16:00
閉会の挨拶
5.場所
オンライン会議(Microsoft teams)
6.参加費
無料
7.参加申込
事前に以下のフォーマットにご記入の上、下記問い合わせ先まで E-mailにてお申し込み下さい。

【フォーマット】
氏名:
会社名/大学名:
所属:
電話番号:
E-mail:
事前質問・議論したい内容:

8.申込期限
2022年9月8日(木)
9.連絡事項
  • 本セミナーは Microsoft teams を用いて行いますが、ゲスト参加可能ですのでインストールの必要はございません。参加者には事前に会議案内を送付させて頂きます。
  • 一部のプログラムの参加のみでも構いませんので、多くの方のご参加をお待ちしております。
  • Teams 会議の回線圧迫回避のため、参加者人数を先着順で制限する可能性がございます。予めご了承ください。
申込・問合わせ先:
日本製鉄株式会社 技術開発本部 プロセス研究所
服部 智大
E-Mail:hattori.29m.tomohiro(at)jp.nipponsteel.com
(E-mail の(at)を@に変換して下さい。)