鉄鋼工学セミナー「専科」
【4】「強化機構専科」受講のご案内

1.日時:
2021年9月16日(木)13:00~17日(金)17:00
2.会場:
オンライン開催(Microsoft Teamsを使用)
※詳細は、申込み締切後、幹事よりご連絡致します。
3.講義の概略:

鉄の基本的な強化機構である固溶強化、転位強化、粒子分散強化、結晶粒微細化強化について、転位論に基づいた理論的な解説を行う。具体的には、固溶強化に関する溶質元素の濃度依存性、転位強化に関するBailey-Hirsch則、粒子分散強化におけるCuttingモデルやOrowanモデル、結晶粒微細化強化におけるHall-Petch則などを理論的に導出し、実験結果なども含めて各強化機構による強化限界などについて解説する。

<講義の目次>

  • 強度の評価方法
  • 金属結合と塑性変形
  • 転位の運動とマクロな塑性ひずみの関係
  • 金属のすべり変形に関する基礎知識(すべり系とTaylor因子)
  • マクロなせん断応力と転位を動かす力
  • 材料の強化原理(転位のピン止め強化とPile-up強化)
  • 固溶強化(Fleisherの式)
  • 転位強化(Bailey-Hirschの式、限界転位密度、強化限界)
  • 粒子分散強化(Cuttingモデル、Orowanモデル、強化限界)
  • 結晶粒微細化強化(多結晶金属の降伏、Hall-Petchの式、強化限界)
  • 強化機構の加算式(結晶粒微細化強化と他の強化機構の関係)
  • フェライト鋼の降伏(Lüders変形と降伏点伸び)
  • 複相鋼の降伏強度
4.プログラム概略:
9/16(木)
12:30-受付開始(講義開始までに受付完了してください。)
13:00-18:00 講義
9/17(金)
9:00-12:00 講義
12:00-13:00 昼食休憩(各自、会場周辺にて)
13:00-17:00 講義
アンケート回収後、解散

※講義では簡単な計算の演習を予定していますので、表計算ソフト(Excelなど)がインストールされたパソコン、または、関数電卓をご持参ください。
※平服でご参加ください。

5.講師:
高木節雄(九州大学名誉教授)
6.幹事:
難波茂信(神戸製鋼所:本コースの円滑な運営のための世話役)
7.募集定員:
10~20名(定員オーバーの場合や参加資格を満たさない場合はお断りすることがあります。)
8.参加資格:
  • 国内に生産拠点を有する維持会員企業に属する日本鉄鋼協会個人正会員
  • 国内に生産拠点を有する維持会員企業の推薦を受けた企業会員(日本鉄鋼協会個人正会員)
  • 日本の大学に属する若手教員(日本鉄鋼協会個人正会員)
上記の中で、鉄鋼工学セミナー修了者または同等以上の経験・能力を有する方
9.費用(税込):
受講料
26,000円(本会維持会員会社所属の方、大学若手教員)
36,000円(上記以外の方)
※事前カード決済になります。申込締切後、決済に関するご連絡を差し上げますので、1週間以内にお手続き下さい。
※宿泊は各自でご手配願います。
10.申込締切日:
2021年9月3日(金)17:00 厳守
キャンセルも2021年9月3日(金)17:00までにお願いいたします。
11.申込方法:
申込みは終了いたしました。
※なお、申込みいただいたデータは、当該専科に関する業務以外の用途には使用いたしません。
問合せ先(幹事):
(株)神戸製鋼所 技術開発本部 材料研究所材質制御研究室 上席研究員 難波茂信
〒651-2271 神戸市西区高塚台1-5-5
TEL. 078-992-5503 / FAX. 078-992-5512
E-mail: namba.shigenobu@kobelco.com