計測・制御・システム工学部会シンポジウム(制御技術部会共催) 「AI/IoTを活用した労働災害防止および健康保持に向けた取組み」開催案内(申込締切日:2020年10月30日)
鉄鋼業含めたものづくりの現場では自動化が進んでいますが、設備の点検、メンテナンス、製品の検査など、人手でしか行えない作業も多くあります。以前より始業前点検、安全巡視など、いろいろな取り組みが行われていますが、人員確保が難しい状況の中、少人数の作業も多く、十分な安全管理を実施することが難しくなってきています。その対策として、最近は作業者の安全を、監視カメラやAI、IoT技術でサポートする取り組みが盛んに開発されています。そこで、本シンポジウムでは、最新のAIやIoT技術を活用して、作業者の労働災害や健康被害のリスクを減らし、安全で快適な作業環境を整備する取り組みについて紹介します。実際の作業に対する応用の考え方をご理解いただくことで、鉄鋼業での今後の活用に向けた一助にしていただければと考えております。多くの皆様のご参加をお待ちしております。 1.主 催:(一社)日本鉄鋼協会 学会部門 計測・制御・システム工学部会/生産技術部門 制御技術部会 2.日 時:2020年11月19日(木)13:30~16:40 3.会 場:兵庫県神戸市 ラッセホール ローズサルーン(2階) 〒650-0004 兵庫県神戸市中央区中山手通4丁目10-8 4.プログラム 座長:福井大学 大学院工学研究科 知能システム工学専攻 藤垣元治TEL: 078-291-1117 FAX: 078-291-0333 ① 13:30~13:35 開会の挨拶とシンポジウム趣旨説明 ② 13:35~14:15 『ヒューマンエラーとはなにか?人のミスの原因と対処法~心理学の観点から~』 大阪大学大学院 人間科学研究科 安全行動学研究分野 上田真由子 本講演では,「ヒューマンエラー」とはそもそも何だろうか?という話しから,人間がミスをする理由や,誰もがヒューマンエラーを学ぶべき理由を心理学の観点から概説していきます。その上で,できるだけ失敗を減らすための対策についても軽く触れていきます。AIやIoT技術を活用した安全管理を効果的に運用するためのヒントにしていただければと思います。 ③ 14:15~14:55 『生体情報と環境情報を用いたクラウドベースの作業員向け体調管理システム』 株式会社大林組 技術研究所 都市環境技術研究部 赤川宏幸 職場における熱中症の発生は、建設業と製造業で約半数を占め、その予防と対策は緊急の課題です。従来、暑さ指数といった環境側だけの指標による対策が行われてきましたが、リストバンドを用いた新たなシステムでは、暑さ指数と身体側の情報である心拍数とを組み合わせ、リアルタイムにモニタリングし、アラート発信します。また現場ニーズの大きい、スマホレス化や、作業員の位置情報の把握も実現しました。 14:55~15:05 休憩 ④ 15:05~15:45 『AI (人工知能) を用いた画像やセンサ情報解析による作業内容・身体負荷の認識技術』 (株)日立製作所 研究開発グループ 永吉洋登 少子高齢化や経済グローバル化を背景に、作業現場では、高齢者や外国人労働者の活用が進んでいます。こうした現場では、不慣れな作業によるミス、身体負荷の蓄積による労働災害が問題となっています。本発表では、AI (人工知能) により画像やセンサ情報を解析し、作業者の作業内容や身体負荷を認識する技術について紹介します。認識結果に基づく適切なフィードバックにより、品質や生産性、作業者の安心・安全に貢献します。 ⑤ 15:45~16:25 『鉄鋼におけるICT活用と安全への適用』 JFEスチール株式会社 西日本製鉄所(倉敷地区)制御部 制御技術室 杉岡真吾 JFEスチールでは、企業競争力維持・向上のため、設備への最新ICT活用・技術開発戦略の推進を図っています。その中で、「安全は全てに優先する」という基本理念のもと、“安全で健康な職場づくり”の実現に向けて、最先端のAIなどを用いた画像認識技術を活用した製鉄所における国内業界初の作業者安全行動サポート技術を開発しました。本講演では、ICT活用事例及び安全への適用事例を紹介します。 ⑥ 16:25~16:40 総合討論 5.定 員:80名 6.参加費(消費税込):会員2,000円、非会員3,000円 *当日受付でお支払い下さい。第163回制御技術部会大会参加者は会員扱いとなります。 7.参加申込:シンポジウムへ参加される方は、事前にE-mailで氏名・会員番号(非会員の方は不要)・勤務先・所属・住所・電話番号・E-mailを明記の上、下記までお申し込み下さい。 8.申込期限:なお、定員内であれば申込受付の確認の連絡は致しませんのでご了承下さい。 ※お申込が定員に達しましたので、締切いたしました。 ご了承の程よろしくお願い申し上げます。
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