「鉄の技術と歴史」研究フォーラム 第39回講演会 幕末・明治期の鉄研究会 キックオフ講演会(申込締切日:2020年1月11日)
幕末・明治期、日本の製鉄は、たたら伝統技術には存在しない「洋鉄の優れたところ」を自主吸収して近代鉄鋼法の移植、定着に成功し、西洋の単純移入でない特色ある鉄づくりの基盤を形成させた。洋鉄の卓越点についての認識は、幕末の反射炉導入期の荷下げ鉄(高炉銑鉄)と和銑との違いから始まり、包丁鉄と錬鉄および溶鋼との違いへと順次進んだ。その鉄のちがいが社会に与えた影響を、文系と技術系が協力し、生産・利用の仕方の変化、需要供給と価格、流通などの変化を調査し鉄の技術と文化が変貌した面と保持できた面を検討する。今回は、鋼のめざめ当初の時期に、民間で高炉・錬鉄法の事業化に挑戦した中小坂鉄山を対象にしたキックオフ講演会を行う。 開 催 案 内 1、日 時:2020年1月25日(土) 10時30分~17時 2、会 場:東京工業大学 大岡山キャンパス 本館 111教場(〒152-8552 目黒区大岡山2-12-1) 3、交 通:東急大井町線または目黒線 大岡山駅下車 徒歩1分(会場まで約5分) 4、主 催:(一社)日本鉄鋼協会 鉄鋼プレゼンス研究調査委員会鉄の技術と歴史研究フォーラム 5、協 賛:日本民具学会、日本鉱業史研究会、産業考古学会金属分科会、製鉄遺跡研究会、 トキ・タカ基金 6、講演プログラム 10:30~10:40 開会挨拶 フォーラム座長平井昭司 総合司会運営委員 穴澤 義功司 会 運営委員 天辰 正義 10:40~11:20(1)「幕末・明治期の日本の鉄鋼事情と中小坂鉄山」 元新日鐵稲角忠弘 11:20~12:00(2)「中小坂製鉄所の意義と日本の錬鉄生産」 元日本鋼管 福島勤 12:00~13:00 昼 食 司 会運営委員 長谷川 渉13:00~13:40(3)「中小坂鉄山研究の現状と課題」 中小坂鉄山研究会 原田 喬 13:40~14:20(4)「下仁田町の地質構造と中小坂鉄山の鉄鉱石」 気象大学校佐藤 興平 14:20~14:30 休 憩 司 会 運営委員 香月 節子14:30~15:10(5)「中小坂の焙焼炉と外国人技術者」 鉄の技術と歴史研究フォーラム金沢 良 15:10~15:50(6)「郷土誌からみた中小坂鉄山についての一考察」 中小坂鉄山研究会大河原 順次郎 15:50~16:30(7)「中小坂鉄山の住民として保存活用を考える」 中小坂鉄山研究会石井利子 16:30~16:40 閉会の辞 運営委員 穴澤義功 7、参加費:2,000円、学生1,000円(講演予稿集は当日配布)8、懇親会費:3,400円、学生半額(17:30より開始予定)鴻元食坊 9、参加申し込み:下記あてに1月11日(土)までにお申込みください。(当日参加も可能)
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