材料の組織と特性部会 「高強度鋼の水素脆化における潜伏期から破壊までの機構解明」研究PJ・ 「水素脆化の基本要因と実用課題」フォーラム共催 シンポジウム「水素脆化の破壊機構と実用課題」
水素脆化機構解明のさらなる深化のため、掲題の研究PJが2019年度に発足しております。共通素材を用いて種々の測定法や理論計算を駆使し、脆化の潜伏期から破壊に至るまでのマルチスケール解析を進め、最終的には評価法提案や新材料開発に結びつけることを目標としております。また、掲題のフォーラムも2018年度に発足しております。水素脆化に関わる大学・国研・企業が幅広く参画し、基盤研究の深化、基盤知見の実用課題への応用、日本の研究の国際的プレゼンスの向上の観点から、情報交換活動を行っています。本シンポジウムでは、研究PJでの最先端の研究成果と、フォーラムでの幅広い情報交換活動を共有化し理解を深めるとともに、今後の課題や展開についても皆様と議論したいと思います。 1. 日時:2019年 9月12日(木) 9:00~16:50 2. 場所:岡山大学 津島キャンパス 一般教育棟E棟1階E11(第178回秋季講演大会第16会場) 3. プログラム:第1部 研究PJ「高強度鋼の水素脆化における潜伏期から破壊までの機構解明」 9:00 - 9:15 研究PJの主旨説明 高井健一(上智大) 【力学試験グループ】 座長:小山元道(東北大)(1) 9:15 - 9:35 「BCC鋼の水素環境下での疲労き裂進展特性」松永久生(九大),小川祐平(産総研HydroMate),高桑脩(九大) (2)9:35 - 9:55 「焼戻しマルテンサイト鋼の水素脆化破面近傍の局所解析」高井健一、千葉隆弘、杉山優理、安川昂志(上智大) 【解析グループ】 座長:大村朋彦(日本製鉄)(3)9:55 - 10:15 「マルテンサイト鋼およびフェライト鋼における水素脆性破壊の組織学的・結晶学的解析」 柴田曉伸、岡田和歩、Bai Yu、辻 伸泰(京大) (4)10:15 - 10:35 「水素脆化におけるき裂近傍のECCI解析の有効性」小山元道(東北大) 【休憩】【計算グループ】 座長:山口正剛(JAEA)(5)10:45 - 11:05 「空孔性欠陥の存在状態と脆化との関係(電子・原子レベルシミュレーションによる検討)」松本龍介(京大),武富紳也(佐賀大),佐野千畝(京大) (6)11:05 - 11:25 「水素存在下での刃状転位の局所集積によるすべり面分離機構の検討」武富紳也(佐賀大),松本龍介(京大),萩原世也(佐賀大) 11:25 - 11:35 総合討論1【昼食】第2部 フォーラム「水素脆化の基本要因と実用課題」 12:45 - 13:00 フォーラムの主旨説明 大村朋彦(日本製鉄) 【機構解明】 座長:松本龍介(京大)(7)13:00 - 13:25 「各種鉄鋼材料の水素下の組織変化とマイクロメカニクス」大村朋彦、富松宏太(日本製鉄) (8)13:25 - 13:45 「液体金属脆化における元素選択性と水素脆化:第一原理計算」山口正剛、海老原健一、板倉充洋(JAEA) (9)13:45 - 14:05 「脆化機構の水素の励起と化学結合による説明-原子のエネルギー代謝の観点から-」緒形俊夫(NIMS) 【休憩】【組織要因】 座長:千田徹志(日本製鉄)(10)14:15 - 14:40 「超高強度自動車用鋼板の耐遅れ破壊性を向上させる合金設計と組織制御」 瀬沼武秀、竹元嘉利、岡安光博(岡山大学) (11)14:40 - 15:00 「水素と塑性変形との連続相互作用によるフェライト単相型超高強度薄鋼板の脆化」高島克利(JFEスチール)、横山賢一(九工大) (12)15:00 - 15:20 「0.4C-0.5Si-1.0Al-1.5Mn-TRIP型ベイニティックフェライト鋼の耐水素脆化特性に及ぼす残留オーステナイト特性の影響」坂田僚、掛札直弥、小林純也、伊藤吾朗(茨城大)、北條智彦(東北大) (13)15:20 - 15:45 「オーステナイト系ステンレス鋼の水素脆化と水素用材料設計」秦野正治(日鉄ステンレス) 【休憩】【評価法】 座長:横山賢一(九工大)(14)15:55 - 16:20 「焼戻しマルテンサイト鋼の水素脆化特性評価の比較」北條智彦(東北大) (15)16:20 - 16:40 「焼戻しマルテンサイト鋼の水素脆化挙動に及ぼす水素添加方法とショットピーニングの影響」河盛誠(神鋼) 16:40 - 16:50 総合討論24. 参加費:2,000円 資料は当日会場でUSBメモリーにてPDF形式で配布致します。事前申込み不要です。シンポジウムのみに参加する場合,鉄鋼協会受付にお立ち寄りいただく必要はありません。直接シンポジウム会場へお越し下さい。
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