材料の組織と特性部会 機械構造用鋼表面硬化部材の疲労損傷IIシンポジウム開催案内
自動車向け駆動部品に使用する機械構造用鋼では、部品表面を硬化させて疲労強度の向上を図るのが一般的です。この疲労損傷に関する課題は、旧来より多くの研究開発が継続されてきた分野ですが、近年の厳しい特性要求と分析手法の高度化を踏まえ、材料学に基づく理解と結びつけた議論を深めていくことが重要と考えます。2016年第171回春季講演大会において開催したシンポジウムに引き続き、第2回となる本シンポジウムにおいても、機械構造用鋼を対象に、ショットピーニングによるき裂の無害化、窒化化合物層の影響、き裂面の摺動を伴う転がり疲労やピッチング損傷を取り上げ、理解の進展について討議を行います。多数の方々にご参加頂き、活発な討論となることを期待しております。 1. 日時:2019年 9月11日(水) 9:20~16:00 2. 場所:岡山大学 津島キャンパス 一般教育棟A棟3階A37(第178回秋季講演大会第10会場) 3. プログラム: (座長)梅澤 修 9:20 - 9:30 開会挨拶 梅澤 修(横国大) 9:30 - 10:00 窒化鋼の疲労強度に及ぼす表面化合物層の影響高木眞一,殿塚易行(神奈川産技総研),伊藤経教(オーネックス) 10:00 - 10:20 窒化鋼の回転曲げ疲労強度に及ぼす表面化合物層の影響 久保田剛(ヤマハ),梅澤 修(横国大) 10:20 - 10:40 窒化した極低炭素鋼におけるγ' 表面化合物層中のき裂形成挙動 棚原健人,梅澤 修(横国大),古賀紀光(金沢大) 高木眞一,小沼誠司(神奈川産技総研),伊藤経教(オーネックス) 10:40 - 11:00 窒化鋼のねじり疲労強度に及ぼす表面化合物層の影響 衛藤洋仁,山田明徳(いすゞ) 11:00 - 11:20 窒化鋼の疲労限度に及ぼす人工表面欠陥の影響 高橋宏治,紺屋 純(横国大),山田明徳(いすゞ) 11:20 - 11:40 ばね鋼の平滑材および人工欠陥材のねじり疲労強度に及ぼす窒化と ショットピーニングの影響 岡田秀樹(日本発条) 11:40 - 12:00 高強度球状黒鉛鋳鉄の低騒音歯車の適用に向けた窒化処理の影響 野崎精彦(青梅鋳造),笹倉 実(鉄道総研) (座長)高橋宏治 13:00 - 13:30 繰返し焼入れした高炭素クロム軸受鋼の回転曲げ疲労試験から観察された疲労起点介在物と 材料組織 溝部浩志郎,木田勝之(富山大) 13:30 - 13:50 X線による転がり疲労損傷の解析 川原正明(日野自動車),内山宗久(パルステック工業) 13:50 - 14:10 SCM420浸炭鋼の転がり疲労過程における損傷と残留応力変化 堀本雅之,渡里宏二(日本製鉄),川原正明(日野自動車) 14:10 - 14:40 SCM420浸炭鋼の高面圧・すべり環境下における転がり疲労過程に及ぼす接線力の影響 渕上太一,橋本和弥(山陽特殊)、鑓 恵介(UDトラックス),梅澤 修(横国大) 14:40 - 15:00 SCM420浸炭鋼の高面圧・すべり環境下における転がり疲労に及ぼす潤滑油の影響 鑓 恵介(UDトラックス),橋本和弥,渕上太一(山陽特殊),梅澤 修(横国大) 15:00 - 15:20 転動接触疲労下の試料表面接線力に及ぼすトライボフィルムの影響 高安秀都,梅澤 修(横国大),鑓 恵介(UDトラックス),橋本和弥, 渕上太一(山陽特殊) (座長)高木眞一 15:20 - 15:50 総合討論 15:50 - 16:00 閉会挨拶 梅澤 修(横国大) 4. 参加費:無料 ※資料(講演概要)は当日会場で配布,事前申込み不要。 ※シンポジウムのみに参加する場合,日本鉄鋼協会受付にお立ち寄りいただく必要はありませんので,直接シンポジウム会場へお越し下さい。
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