環境・エネルギー・社会工学部会 国際シンポジウム 日中のCO2低減を目指して-C1化学と水素社会構築-開催案内(申込締切日:2019年10月20日)
地球環境に対して、”京都議定書”、”パリ協定”や気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第5次評価報告書によると、人為的な二酸化炭素(CO2)排出が地球温暖化に有為な影響を与えており、2100年にはCO2排出をゼロとするエネルギーシステムに変える必要があると結論している。 我々の携わっている製鉄業はCO2を多く排出する産業であり、その恒久的な発展において、低炭素化は必須であり、製鉄プロセスの直接的CO2排出低減技術開発(COURSE50、フェロコークスPJ等)や鉄鋼製品の長寿命化による環境負荷低減に関する技術開発を行っているが、さらに次世代に望まれる製鉄業を展望するための議論を環境・エネルギー・社会工学部会で行っている。 内容は、炭素循環製鉄、NH3製鉄、事前脱P製鉄といった革新的直接的CO2排出低減技術に加え、鉄鋼業・非鉄業、窯業・化学産業など各種産業の垣根を越えた、プロセス・産業間の連携、融合、創生を含むことが不可欠であると考えている。特に後者は、連携融合システム創成と呼ぶべきもので、間接的CO2排出削減、資源循環利用、つまり高炉、転炉、電気炉、キュポラ等から排出される高温排熱や副産物を他産業に供給する等、鉄鋼業を機軸とする産業創成を目指している。 この様な中で、日本では実現していないC1化学において、先陣としての大きな産業となっている中国C1化学に注目し、学ぶことは、実に有意義であると考え、本シンポジウムを行う。 なお、C1化学においてはCO2に加え水素も同等に重要不可分であり、テーマとして水素社会構築も加えた。 主 催:日本鉄鋼協会 環境・エネルギー・社会工学部会 1.開催日時:2019年10月23日(水)10:30~16:55 2.場 所:鉄鋼会館8階811号室 (東京都中央区日本橋茅場町3-2-10 TEL 03-3669-4856) 3.プログラム 10:30~11:00 基調講演“地球環境と資源枯渇を超克するための製鉄所の新しい役割” 丸川雄浄(中国東北大学名誉教授、中国鋼鉄研究総院顧問) 11:00~11:30 基調講演 “多孔性金属-有機構造体(PCP/MOF)の開発と現状”北川 進(京都大学) 11:30~12:00 基調講演 “新しいC1化学反応と触媒の開発”椿 範立(富山大学) (昼 食) 13:00~13:30 基調講演“Fischer-Tropsch synthesis: fundamentals & industrial practices”李 永旺(中国科学院山西煤化所) 13:30~14:00 基調講演“Bifunctional Catalysis for Hydrogenation of CO and CO2 into Lower Olefins and Aromatics” 王 野(廈門大学化工学院) 14:00~14:30 “21世紀のC1科学 : 人工光合成を利用したCCU” 瀬戸山 亨(NEDO) 14:30~14:55 “C1 Chemical Product by Steel & Chemical co-production Process-Steel coke off-gas Purification and Refining Process” 楊 勇(中国鋼鉄工業協会) (休 憩) 15:10~15:35“Opportunities and Challengese of Syngas Chemical in China”宋 世傑(中国石炭工業協会) 15:35~16:00“変動水素供給に対応するトルエン水素化システム開発” 難波哲哉(AIST) 16:00~16:25“低温改質プロセスに資する酸素ナノキャリアの開発”笘居高明(東北大学) 16:25~16:40“製鉄副生ガス等のC1化学高級品適用とCO2削減効果”髙 潮(日本化学会) 17:00~19:00 懇親会 4.参加費:シンポジウム 参加費 3,000円(税込)先着130名 5.参加費:懇 親 会 参加費 5,000円(税込)先着 50名 *シンポジウム参加費、懇親会費につきましては、当日会場にて現金による 6.申込方法:必要事項(氏名、ご所属、連絡先(TEL、E-mail)、シンポジウムおよび懇親会への出欠)を支払いをお願いします。 記載の上、E-mailにて10月20日までにお申し込み願います。 お問い合わせも、下記へお願いします。
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