合金化溶融亜鉛めっき鋼板(以下GA鋼板)は自動車、家電、建材用途として幅広く使用されている高級防錆鋼板です。車体軽量化等を目的とした高強度GA鋼板の開発と適用も進みつつあり、我が国が高い競争力を維持している分野です。今後も競争力を維持するためにはGA以外にも溶融亜鉛めっき鋼板(GI鋼板)や次世代のめっき皮膜の検討と新規機能の追求が必要となることから、さらなる研究が求められています。 これまで「高機能溶融亜鉛めっき皮膜創成とナノ解析」研究会は2016年度から活動を開始し、母材鋼板の酸化還元挙動とめっき反応、溶融めっき凝固挙動、合金化と拡散反応、加工性向上について検討を進めてきました。 本シンポジウムは、溶融亜鉛めっきに関する当研究会の活動の報告会であり、研究会の活動で得られた代表的な研究成果をご紹介し、次世代溶融めっきについての活発な議論をしたいと考えております。
1.開催日時:2019年9月12日(木) 09:00~16:35 2.開催場所:岡山大学 津島キャンパス 一般教育棟3階A棟 A34(第178回秋季講演大会 第7会場) 3.プログラム 司会:伏脇 祐介 (JFE) | 9:00 | 9:05 | 開会のあいさつ 貝沼 亮介 (東北大) | 9:05 | 9:25 | 酸化還元Gr.の進展について 奥村 友輔 (JFE) | 9:25 | 9:55 | 酸化還元処理したSi含有鋼板に対する溶融亜鉛の濡れ性 鈴木 賢紀 (阪大) | 9:55 | 10:25 | Fe-Si合金に生成した酸化皮膜の還元挙動 上田 光敏 (東工大) | 司会:入江 広司 (神戸製鋼) | 10:25 | 10:45 | 合金化Gr.の進展について 大友 亮介 (神戸製鋼) | 10:45 | 11:15 | Fe-Zn 2元系における相平衡と450℃における固/液界面反応 韓 光植 (東北大) | 11:15 | 11:45 | 溶融Zn-Al合金めっき鋼鈑のFe2Al5相形成に及ぼす固溶Siの影響 高田 尚記 (名大)
| 11:45 | 13:00 | 休憩 | 司会:竹林 浩史(日本製鉄) | 13:00 | 13:20 | 加工性Gr.の進展について 中村 登代充 (日本製鉄) | 13:20 | 13:40 | Zn-Fe合金めっき層の組成及び組織制御による改質に向けたスパッタリング成膜による検証 須藤 祐司 (東北大) | 13:40 | 14:10 | 鋼材の亜鉛めっき剥離強度に関する考察 栗田 大樹 (東北大) | 14:10 | 14:40 | 高次規則度を有するFe2Al5金属間化合物の結晶構造解析と相平衡 新津 甲大 (京大) | 司会:辻村 太佳夫(日鉄日新製鋼) | 14:40 | 15:00 | 凝固Gr.の進展について 石井 康太郎 (日鉄日新製鋼) | 15:00 | 15:30 | Zn-Al合金の凝固組織、スパングル形成 安田 秀幸 (京大) | 15:30 | 16:00 | スパングル集合組織形成メカニズム解明に向けた2次元phase-fieldシミュレーション 高木 知弘 (京工繊大) | 16:00 | 16:30 | 総合討論 | 16:30 | 16:35 | 閉会のあいさつ |
4.参加方法 参加費無料。講演概要集あり。当日会場で受付いたします。講演大会に参加登録しなくても聴講可。 問合せ: 日本製鉄 中村 登代充 Tel:0299-84-2985 Email: nakamura.2ge.toyomitsu@jp.nipponsteel.com |
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