計測・制御・システム工学部会シンポジウム(制御技術部会共催)「最適化技術の最近の動向」開催案内 (申込締切日:2019年11月6日)
近年、ハード、ソフトウェアを含めた計算機科学の発展を背景に、従来困難だった大規模システムの最適化の実用化が様々な分野で進んでいます。最適化自体は伝統的な技術分野ではありますが、大規模で複雑な問題への応用や、リアルタイムに近い状況での活用など応用範囲が広がってきています。鉄鋼分野では、これまでも、生産計画や物流などの最適化に継続的に取り組んできましたが、それにとどまらず、電気計装部品設計の分野でも、シミュレーション技術を活用したトポロジー最適化技術により、従来の設計者の知識や経験を超える設計が可能になってきています。また、制御分野では、より複雑なモデルを用いた最適化により、複数の評価指標の最適バランスを実現することが試みられています。計算時間についても大規模最適化における実用上のネックになることが多いのですが、近年「量子コンピュータ」がもたらすイノベーションに期待が高まっています。 本シンポジウムでは、専門家の先生方をお迎えして、最先端の最適化技術に関するご講演をいただく機会を設けることにいたしました。多くの皆様のご参加をお待ちしております。 1.主 催:(一社)日本鉄鋼協会 学会部門 計測・制御・システム工学部会/生産技術部門 制御技術部会 2.日 時:2019年11月21日(木) 13:30~17:00 3.会 場:金沢東急ホテル ボールルーム B、C 住所 石川県金沢市香林坊2丁目1-1 TEL. 076-231-2411 4.プログラム 座長:鳩野 逸生(神戸大)① 13:30 ~13:35 開会の挨拶とシンポジウム趣旨説明 鳩野 逸生(神戸大) ② 13:35~14:20 スケジューリングにおける見える化技術 榊原 一紀(富山県立大学) ジョブショップ型のスケジューリング問題や人員配置などの最適化問題において、ボトルネックの発見や遅延の全体工程への影響を、数理論理学やソフトウェア工学分野の手法を用いて解析、可視化する方法を紹介する。③ 14:20~15:05 「トポロジー最適化による革新的構造設計」 西脇 眞二(京都大) トポロジー最適化は、構造の外形形状に加え穴の数の増減などのような形態の変化も可能とする最も自由度の高い構造最適化の方法である。トポロジー最適化により構造の高性能化が図られるだけでなく、新しい機能をもつ構造の創成をも可能とする。本講演では,トポロジー最適化の基本的な考え方を簡単に説明するとともに、電磁気デバイス設計への応用事例を中心にその有効性を紹介する。(15:05~15:20 休憩) ④ 15:20~ 16:05 人流予測に基づく地下街空調システム運用実証 大原 誠(神戸大) 屋外への開放部を持つ地下街や駅・空港などは、一般の建物と比較して冷暖房負荷が大きく、また人の移動特性が複雑なため、効率的な冷暖や換気の方法が十分に確立されていない。そこで、冷暖房のエネルギー消費最小化を目的とし、空間状況(人の粗密,温熱環境等)の計測および予測に基づいて空調システムを運用する取組みについて、三宮地下街における実証実験事例を紹介する。⑤ 16:05~16:50 量子コンピュータ ~ 開発の現状、応用可能性と将来展望 西野 哲朗(電気通信大学) 最近、量子コンピュータが世の中の大きな注目を集めている。IBMやGoogle が、量子コンピュータ開発に巨額の予算を投じているというニュースが報じられているが、そのような量子コンピュータを実現するには、どのような実現方法が可能なのか?また、実際に、どのくらい大規模な量子コンピュータが実現できそうなのか?さらには、その実現された量子コンピュータを用いてどのような問題が解けるようになるのか?本講演では、そのような話題について、なるべく平易に解説する。⑥ 16:50~17:00 総合討論 5.定 員:120名 6.参加費(消費税込):会員2,000円,非会員3,000円 *当日受付でお支払い下さい.第162回制御技術部会大会参加者は会員扱いとなります. 7.参加申込:シンポジウムへ参加される方は,事前にE-mailで氏名・会員番号(非会員の方は不要) 勤務先・所属・住所・電話番号・E-mailを明記の上,下記までお申し込み下さい. なお,定員内であれば申込受付の確認の連絡は致しませんのでご了承下さい. 8.申込期限:2019年11月6日(水)
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