日本鉄鋼協会 材料の組織と特性部会 高温材料の高強度化研究会 「高温材料の高強度化II」シンポジウム開催案内
高温材料の安全利用と特性改善は、現代のエネルギー依存型社会における文明・インフラ維持に重要な意味を持つ。様々な外・内燃機関が省エネルギー性・高出力化を目指して使用環境を過酷化する中で、材料の安全利用に対する信頼性向上と新素材設計への要求は高まるばかりである。本研究会では、知識・技術の外挿の現状を打破し、革新的材料の創製と安全利用技術の確立のための基礎知識とすべく、高温変形・強化・破壊機構についての基礎学理を得て、実用上の組織と高温力学特性の関連性についての理解を目指す。その活動に関連し、本シンポジウムでは、高温力学特性についての現状までの学術的理解を概説しつつ「実材料の高温変形・加工現象は教科書的にどこまで説明できるか?」について討論する。 1.日時:2019年9月11日(水)13:00 - 17:10 2.場所:岡山大学 津島キャンパス 一般教育棟D棟1階D13(第178回秋季講演大会第15会場) 3.プログラム:13:00 - 13:05開会挨拶と趣旨説明 九州大学 中島英治
(「高温材料の高強度化」研究会 主査)
「先行文献から得られる知見」13:05 - 13:30 高温変形機構の教科書的理解
九州大学 光原昌寿
13:30 - 13:55 高温クリープ変形における結晶粒界の役割
東京工業大学 小林 覚
「実材料の高温変形・加工現象は教科書的にどこまで説明できるか?」13:55 - 14:15 教科書にないフェライト耐熱鋼のクリープ強化機構 物質・材料研究機構 戸田佳明、御手洗容子
14:15 - 14:35 フェライト系耐熱鋼の実用ひずみ速度域でのクリープ変形 九州大学 山﨑重人
14:35 - 14:55 実用耐熱材料の高温変形と金属組織に及ぼす微量添加元素の影響 日本製鉄 浜口友彰
(休憩10分) 15:05 - 15:25 析出強化機構に基づく改良9Cr-1Mo鋼溶接継手部の長時間クリープ強度 三菱重工業 有末 紘
15:25 - 15:45 Gr91/92鋼用溶接金属のクリープ強度に及ぼす合金元素の影響 神戸製鋼所 小山田宏美 、高内英亮、名古秀徳、難波茂信
15:45 - 16:05 Cr-Mo鋼の溶接金属の再熱割れ感受性に及ぼすCおよびBの影響 JFEスチール 柚賀正雄、林 謙次(現JFEテクノリサーチ)
16:05 - 16:25 実用耐熱材料におけるクリープ損傷~オーステナイト編~ IHI 野村恭兵、久布白圭司
16:25 - 16:45 鍛造型Ni基超合金のクリープ強度に及ぼす質量効果の影響 日本製鋼所 大崎 智、高橋達也、東京工業大学 竹山雅夫
16:45 - 17:05 Ni基超合金Alloy718の熱間鍛造における荷重予測シミュレーション手法の開発 大同特殊鋼 大竹拓至、櫻井信吾、岡島琢磨
17:05 - 17:10 閉会挨拶 日本製鉄 吉永直樹
(「高温材料の高強度化」研究会 副主査)
4. 参加費:無料 ※資料を当日会場で配布、事前申込み不要。※シンポジウムのみに参加する場合、鉄鋼協会受付にお立ち寄りいただく必要はありませんので、 直接シンポジウム会場へお越し下さい。
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