環境・エネルギー・社会工学部会 未利用熱エネルギー有効活用研究会 シンポジウム「鉄鋼未利用熱エネルギーの有効活用に向けた要素技術の開発」 (最終報告会)
現在鉄鋼業の未利用熱エネルギー、いわゆる排熱は1次エネルギーの4%程度に相当し、その温度域、形態およびその発生状況も多岐に渡っている。依然として固体顕熱(製品、コークス等)、液体顕熱(スラグ)および気体顕熱(COG、LDG等)が未利用熱として存在し、その適当な回収方法が無いことや既存の水蒸気発生では温度低下を引き起こし大きなエクセルギー損失を伴うことが問題となる。これら未利用熱の有効活用は、その温度域に近い熱需要で再生利用することが最も熱力学的に優れていることは自明である。そのため所望の温度域で熱回収できる潜熱蓄熱技術や化学蓄熱技術は魅力的である。これらに関する新研究会「鉄鋼未利用熱エネルギーの有効活用」が平成28年度より発足した。 本シンポジウムでは、その要素技術である蓄熱技術と熱輸送技術に関して研究会3年間の成果を報告する。 1. 日 時:2019年3月21日(木)9:00~17:00 2. 場 所:東京電機大学 東京千住キャンパス 5号館5階5502教室 (第177回春季講演大会 第6会場) 3. プログラム: 9:00~ 9:20 鉄鋼未利用熱の利用と蓄熱技術・熱輸送技術 沖中憲之(北大) 9:20~ 9:50 鉄鋼業における排熱利用の現状と取り組み堤 康一(JFEスチール) 10:00~10:30 有機系PCMとして糖アルコール類を用いた直接接触潜熱蓄熱堀部明彦(岡山大) 10:30~11:00 鉄鋼排熱有効利用に向けた潜熱蓄熱材の革新能村貴宏(北大) 11:00~11:30 固相変態を利用した耐高温酸化性鉄基蓄熱合金の開発丸岡大佑(東北大) 13:00~13:30 伝熱面更新による潜熱蓄熱の高速化丸岡伸洋(東北大) 13:30~14:00 相変化機能性熱媒体の物性および熱的諸特性の検討川南 剛(明大) 14:10~14:40 高速熱輸送用自励振動型ヒートパイプに関する基礎的研究麓 耕二(青山学院大) 14:40~15:10 ヒートパイプとPCMを用いた高速熱輸送システムの試作と評価小野直樹(芝浦工大) 15:20~15:50 鉄鋼業から排出される未利用熱を有効利用するための化学蓄熱材劉 醇一(千葉大) 15:50~16:20 化学蓄熱の熱出力向上を目的とした伝熱促進技術の検討中曽浩一(岡山大) 16:30~17:00 総合討論4. 参 加 費:無料 5. 参加申込:事前申込不要 6. シンポジウム資料:開催当日会場入り口にて配布 ※シンポジウムのみに参加する場合でも、開催大学の入館セキュリティーの関係から、 鉄鋼協会受付(1号館1階)で名札をお受け取り下さい。
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