計測・制御・システム工学部会 制御フォーラム「データサイエンスで挑む鉄鋼プロセスのモデリングと制御」公開フォーラム「他業界の制御系設計に学ぶ―移動体の制御―」開催案内(申込締切日:2018年11月16日)
現在,鉄鋼プロセス制御の分野では,蓄積された大規模操業データの活用,データクレンジング,人間を含む複雑系の同定・異常検知・制御といった「データ」を主軸とした取組みが注目を集めています.平成28年度から活動を開始した制御フォーラム「データサイエンスで挑む鉄鋼プロセスのモデリングと制御」では,鉄鋼プロセスにおけるデータ活用において,データの本質的情報に着目したスパースモデリング,マルチエージェント系の制御,データを直接活用した制御器の設計・更新,機械学習に基づく特性解析など,IoT時代の制御に相応しい「データ」をプラットフォームとする数理的切り口で取組むことを主眼としてきました. 今回開催する公開フォーラムでは「他業界の制御系設計に学ぶ」と題して,移動体の制御系設計にスポットを当て,鉄鋼プロセス制御とは異なる分野の第一線でご活躍されている研究者の方々をお招きし,具体事例を交えてご講演いただきます.他業界の制御系設計手法に触れることで,新たなアイデアが生まれることが期待できると考えております.鉄鋼業での今後の活用に向けた一助にしていただければと考えております.多くの皆様のご参加をお待ちしております. 1.主 催:日本鉄鋼協会 計測・制御・システム工学部会 制御フォーラム 2.協 賛:調整中 3.日 時:2018年11月27日(火)13:00~17:00 4.場 所:日本鉄鋼協会 第1+第2会議室 (鉄鋼会館5階) 〒103-0025 東京都中央区日本橋茅場町 3-2-10 5.プログラムhttps://www.isij.or.jp/about/office/ 13:00~13:10 フォーラム紹介 座長・主査 金子 修(電気通信大学) 13:10~14:10 自動車エンジンの制御とモデリング大畠 明(上智大学) 内燃機関は実用上の問題が全て解決されており,実は環境インパクトが小さいため,今後とも自動車の主流であり続けるだろう.しかし,自動車走行のCO2の一層の低減はエンジン制御の極めて重要な課題になっている.自動車エンジンはドライバーを含むシステムの望ましい特性を実現するため,高い応答性・ロバスト性・非線形性・適応性が求められる.近年は,インフラを含めた交通システムを構成する要素としての役割が求められている.ここでは,エンジン制御とモデリングの発展の歴史を総括し,将来のエンジン制御の方向について考察する. 14:20~15:20 自動化建機による建設施工の革新 浜本 研一(鹿島建設) 建設業界における重大問題として,「人手不足・熟練者不足」,「低い建設生産性」や「労働災害や事故の多さ,災害・危険地域での工事増加」が挙げられている.これらの課題を解決し,将来的な熟練作業員の減少・高齢化や,生産性や安全性の向上等に対して貢献できる技術として,施工の自動化技術の導入が求められている.本講演では,建設現場において多様な重機作業の中で繰り返し行われ,かつ施工作業をパターン化しやすい作業に着目して,各種重機(振動ローラ,ブルドーザおよびダンプトラック)の自動化研究開発を進めている内容について紹介する. 15:30~16:30 ゲインスケジュールド制御:古典的アプローチから現代的アプローチまで 佐藤 昌之(JAXA) 本講演では,ゲインスケジュールド制御を用いた飛行制御則設計を例に,古典的アプローチから現代的アプローチまで解説する.ここでいう「古典的アプローチ」とは,スケジューリングパラメータの時間的変化を陽に考慮せずに,予め定めた平衡点近傍での性能のみを保証した設計法を,また,「現代的アプローチ」とは,スケジューリングパラメータの時間的変化を考慮した線形行列不等式による設計法を意味する.なお,それぞれの設計例として,垂直離着陸性能を有する Quad Tilt Wing Unmanned Aerial Vehicle(QTW-UAV)および実験用航空機 MuPAL-α に対する設計結果および飛行結果を示す. 16:30~17:00 総合討論 6.定 員:40名 7.参加費:無料 8.参加申込: 事前にE-MAIL で氏名・所属・連絡先 を明記の上,下記参加申込み先までお申し込み下さい. 9.申込期限:2018年11月16日(金)
アクセスマップ ■東西線茅場町駅下車 12番出口(日本橋消防署方面)徒歩約5分 ■日比谷線茅場町駅下車 1番出口(八丁堀方面)徒歩約5分 ■日比谷線八丁堀駅下車 A5番出口(八丁堀交差点方面)徒歩約5分 ■JR東京駅下車 八重洲口 徒歩約15分 |