鉄鋼プレゼンス研究調査委員会「鉄文化財にみる日本の独自技術の学際的研究フォーラム」国際シンポジウム「南アジアの鉄器時代」
このシンポジウムでは、南アジアの鉄器時代の様相を概観し、その歴史的意義を考えます。南アジアにおける鉄の起源については、南アジアという地域が著しく広大でその歴史も多様性に特徴づけられていることから体系的な理解がなされてこなかったこと、また発掘調査や分析試料が限られているといった理由から、いくつかの地域研究を除くとこれまで十分な研究がなされてきませんでした。また、南アジアの鉄器時代の特質についてもなかなか議論が活発化せず、近隣地域との比較研究は乏しく、その歴史的関係もよくわかっていないという状況にあります。 そこで本シンポジウムでは、インド各地で研究活動を行う研究者をお招きし、各地の事例について紹介していただくとともに、そうした事例から「南アジアの鉄器時代」をいかに理解できるのか考えてみたいと思います。 会員各位お誘い合せの上、ご聴講下さいますようご案内いたします。 1.日 時:2018年6月2日(土)、3日(日) 2.会 場:関西大学 千里山キャンパス以文館4階セミナースペース ※交通手段:http://www.ku-orcas.kansai-u.ac.jp/access/index.html 3.プログラム(時間、演題は変更される場合があります) ❖6月2日(土)13:00~17:00 13:00~13:10 開会の挨拶米田文孝(関西大学) 13:10~14:00 「南アジアの鉄器時代概観」 上杉彰紀(関西大学) 14:10~15:00 「北インドにおける鉄器時代」 ヴィヴェーク・ダーンギー(ジャート・カレッジ) 15:10~16:00 「中央インドおける鉄器時代:マハーラーシュトラ州東部の事例」 ヴィラーグ・ソーンタッケー(マハーラーシュトラ州政府考古局) 16:10~17:00 「南インドにおける鉄器時代:テーランガーナー、アーンドラ地域の事例」 K.P. ラーオ(ハイデラーバード国立大学) ❖6月3日(日)10:00~16:30 10:00~10:50 「南インドにおける鉄器時代:ケーララ地域における事例」 アバヤン, GS(ケーララ州立大学) 11:00~11:50 「南アジアにおける製鉄技術の特色-アジアの製鉄技術史の視座から-」 笹田朋孝(愛媛大学、フォーラム幹事) 11:50~13:00 昼 食 13:00~13:50 「南アジアにおける銅器・青銅器の製作技術」 長柄毅一(富山大学)・清水康二(奈良県立橿原考古学研究所) 14:00~14:50 「ヴェーダ文献における卑金属類を巡って」 山田智輝(大阪大学) 15:00~16:20 コメントおよび討論司会:村上恭通(愛媛大学、フォーラム幹事) 16:20~16:30 閉会の挨拶上杉彰紀(関西大学)・村上恭通(愛媛大学) 4.主 催:(一社)日本鉄鋼協会 「鉄文化財にみる日本の独自技術の学際的研究フォーラム」 5.共 催:「南インド先史文化編年の構築」プロジェクト(日本学術振興会 科学研究費補助金基盤研究(B)海外学術調査、課題番号:15H05164、代表:上杉彰紀)、関西大学文学部考古学研究室、愛媛大学東アジア古代鉄文化研究センター、2017年度文部科学省私立大学研究ブランディング事業KU-ORCASオープン・プラットフォームが開く関大の東アジア文化研究 6.後 援:日本西アジア考古学会 7.参加費:無料 8.事前申し込み:不要 9.連絡先:本件に関する問い合わせは、下記宛にお願いいたします。 「鉄文化財にみる日本の独自技術の学際的研究フォーラム」幹事 笹田朋孝 E-mail: sasada.tomotaka.me@ehime-u.ac.jp |