材料の組織と特性部会 構造材料の生物劣化を誘導する影響因子の解明と抑止技術 フォーラム 「相界面科学を視点とした材料と微生物の相互作用Ⅱ」シンポジウム開催案内
構造材料は様々な環境に曝されています.そこでは,固体,液体,気体といった異なる状態や異なる物質が互いに接する境界が存在し,そのような場で生じる様々な現象を研究する分野は,相界面科学と呼ばれています.構造材料の生物劣化に関係する相界面科学の研究分野として,バイオフィルムや微生物による汚染や腐食があります.これは材料を使用する上で避けては通れない問題であり,構造材料表面で起こっている現象を様々な観点から解析,理解する必要があります.近年,バイオフィルムの新しい解析方法の開発や鉄鋼材料に強い腐食の影響を及ぼす微生物の発見など,この分野の研究は目覚ましい成果を挙げています.本シンポジウムでは,最新の解析技術開発と微生物研究について10件の講演を予定しています.多数の方々にご参加いただき,構造材料の生物劣化を相界面科学の視点から理解するために活発な討論を行いたいと考えています. 1. 日時:2018年3月20日(火) 10:00 ~ 16:30 2. 場所:千葉工業大学 新習志野キャンパス7号館2階7201(第175回春季講演大会第16会場) 共催:微生物腐食若手研究会 3. プログラム: 10:00~10:05 開会の挨拶 構造材料の生物劣化を誘導する影響因子の解明と抑止技術フォーラム 座長 宮野泰征 特別講演 10:05〜11:05 「自然水中のステンレス鋼の腐食の生起・進展性に対する電位挙動からのアプローチ」 〇中山元(IHI) 講演(午前) 11:10~11:35 「Try to evaluate the environment performance of the offshore mooring chain with ultra high strength」 〇YIN Jiang, TAO Anxiang(江蘇亜星製鎖会社),ZHANG Dun, WU Jiajia(中国科学院海洋研究所) 11:35〜12:00 「堆積物型微生物燃料電池の性能改善を目指した負極電位挙動の解析」 〇平井信充, 伊藤隼人, 中川元斗(鈴鹿高専) 昼食12:00〜13:00 講演(午後) 13:00〜13:25 「金属―微生物間相互作用を理解するためのデータベース化研究」 〇若井暁(神戸大) 13:25〜13:50 「菌叢代謝から考える微生物腐食」 〇笠原堅(ちとせ研究所) 13:50〜14:15 「排水処理における微生物解析の意味について」 〇福永栄(IHI) 休憩14:15〜14:30 講演(午後) 14:30〜14:55 「金属腐食性Prolixibacter属細菌の種多様性」 〇飯野隆夫(理研) 14:55〜15:20 「地下環境における金属材料の微生物腐食とその評価」 〇平野伸一(電中研) 15:20〜15:45 「バイオフィルム内における腐食性細菌の分布がステンレス鋼の孔食発生に及ぼす影響」 〇和田卓大, 川上洋司, 菊地靖志, 佐藤嘉洋(大阪市大) 15:45〜16:10 「ステンレス鋼溶接部における微生物腐食発生過程の顕微鏡観察」 〇宮野泰征(秋田大), 渡辺宏紀(筑波大), 尾花望(筑波大), 野村暢彦(筑波大) 16:10~16:30 総合討論,閉会の挨拶 4. その他 ※参加費不要 ※事前申込み不要(但し,事前申し込みを推奨させて頂きます.) ※シンポジウムのみに参加する場合,鉄鋼協会受付にお立ち寄りいただく必要はありませんので,直接シンポジウム会場へお越し下さい.
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