「量子ビームを用いた鉄鋼の微視組織と力学的特性評価に関するシンポジウム」開催のご案内
マクロな材料特性は結晶形状・方位、相構成などに加え、結晶の粒間・粒内に生じるひずみなどミクロスケールな状態に起因することから、鉄鋼の主要な特性である力学特性を考察する際にはそれら材料の微視組織に関する情報の定量評価が欠かせない。また、X線や中性子線といった量子ビームは、それらを簡便かつ定量的に評価することができるため、研究・開発・品質管理など様々な場面で利用されている。近年ではパルス中性子源など新たな光源の利用や解析方法の進展など、評価方法の発展も著しい。しかし、それら解析方法の利用については信頼性や一般性、利便性など様々な観点からの議論が必要である。そこで本シンポジウムでは量子ビームの回折データから得られる情報の理解と力学的特性評価への適用を中心に紹介、討論する。 1. 開催日: 平成29年11月30日(木) 2. 場所: 東京都市大学 世田谷キャンパス3号館(五島記念館)3階メモリアルホール 東京都世田谷区玉堤1-28-1,TEL(代表):03-5707-0104 (最寄駅 東急大井町線 尾山台駅 http://www.tcu.ac.jp/access/index.html) 3. 主催: 日本鉄鋼協会 評価・分析・解析部会 鉄関連材料のヘテロ構造・組織の解析研究フォーラム、 日本鉄鋼協会 材料の組織と特性部会 微細構造制御と定量化手法の発展に関する若手フォーラム 共催: 日本材料学会 X線材料強度部門委員会 ラインプロファイル解析小委員会4. プログラム(敬称略): 13:30 - 13:35 開会挨拶 熊谷 正芳(東京都市大学) 座長 熊谷 正芳 (東京都市大学) 13:35 - 14:20 「鉄鋼材料の微視組織評価のためのⅩ線結晶学における基礎知識」 横山 亮一(株式会社リガク) 14:20 - 15:05 「中性子回折を用いたその場測定による鋼の微視的力学挙動の解析」 諸岡 聡(日本原子力研究開発機) 15:05 - 15:20 ―休憩― 15:20 - 16:05 「中性子イメージングによる鉄鋼材料組織情報の広範囲定量解析」 佐藤 博隆(北海道大学) 16:05 - 16:50 「エネルギー分散型X線回折法による局所変形解析 ~FCC金属多結晶における事例~」 宮澤 知孝(東京工業大学) 座長 佐藤 成男(茨城大学) 16:50 - 17:05 総合討論 17:05 - 17:10 閉会挨拶 鈴木 茂(東北大学) 5. 参加費: 無料 6. 申込み: 当日受付も可能ですが、会場準備の都合上、事前にご連絡を頂けると幸いです。 7. 連絡先: 熊谷正芳(東京都市大学):mkumagai@tcu.ac.jp |