現在,多くの機械構造部材にはオーステナイト系ステンレス鋼,TRIP鋼,高Mnオーステナイト鋼などが用いられており,オーステナイト相を有効に活用した材料特性改善の研究が積極的に行われています.オーステナイト相を有する材料の各特性はオーステナイトの変形/変態挙動に大きく影響を受けるため,オーステナイト相の安定性と変形/変態挙動の関係を詳細に評価することが重要となります.本シンポジウムでは,オーステナイト相の安定性と変形/変態挙動に及ぼす諸因子の影響に関する認識を共有するとともに,それらに関する議論を行いたいと考えております.
1.日 時: | 2017年9月8日(金) 8:45~12:15 | 2.場 所: | 北海道大学 札幌キャンパス 高等教育推進機構3階 E312 (日本鉄鋼協会 第174回秋季講演大会 第14会場) |
| | 3.プログラム |
| 8:45~8:50 | 開会あいさつ
北條智彦(東北大) | 座長:興津貴隆(本田技術研究所) | 8:50~9:30 | 基調講演「0.2C-1.5Si-5Mn TRIP鋼の温間成形」
〇杉本公一(元信州大) | 9:30~9:55 | 「低合金TRIP鋼の引張変形により形成するひずみ分布と加工誘起マルテンサイト変態」
〇古賀紀光(横国大),山下享介(横国大院),梅澤修(横国大) | 9:55~10:20 | 「超高強度TRIP型ベイニティックフェライト鋼の水素脆化破壊挙動に及ぼすひずみ速度の影響」
〇北條智彦(東北大),菊池梨子(岩大院), 鵜飼優子(住化分析センター),秋山英二(東北大) |
| | 座長:北條智彦(東北大) | 10:30~10:55 | 「未変態オーステナイトの加工誘起変態に及ぼす相安定性と結晶方位依存性」
〇諸岡聡(JAEA/J-PARC),ステファヌス・ハルヨ(J-PARC) | 10:55~11:20 | 「準安定オーステナイトラメラ構造を有する鉄鋼材料の疲労き裂進展抵抗」
〇小山元道(九州大),張昭(九州大院),津﨑兼彰,野口博司(九州大) | 11:20~11:45 | 「高窒素含有オーステナイト系ステンレス鋼の低温時効による強化機構」
〇増村拓朗,土山聡宏,高木節雄(九州大), 本多竜也(九州大,現:大同特殊鋼),宮本吾郎(東北大) | 11:45~12:10 | 「Fe-Mn-Si-Al系合金における低サイクル疲労のその場中性子回折による検討」
〇澤口孝宏,友田陽(物質・材料研究機構),ステファヌス・ハルヨ(原子力研究開発機構) | 12:10~12:15 | 閉会あいさつ
北條智彦(東北大) |
| | 4.参加費: | 1,000円 |
| (資料は当日会場でUSBメモリにてPDF形式で配布致します。事前申し込み不要,会場に直接お越し下さい) | 問い合せ先: | 東北大学金属材料研究所 北條智彦 TEL: 022-215-2062 e-mail: hojo@imr.tohoku.ac.jp
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