計測・制御・システム工学部会 計測フォーラム 第1回公開フォーラム「光ファイバを利用した多点センシングの最前線」(申込締切日:2017年1月31日)
計測・制御・システム工学部会計測フォーラムでは、定期的に公開フォーラム、見学会を開催し会員の皆様に計測分野に関する最新情報・トピックスを提供しています。本公開フォーラムでは、近年、プラントの健全性監視やCCモールドの温度監視などに実用化されつつある光ファイバを利用した多点センシング技術の最先端をご紹介頂きます。多くの皆様の参加をお待ちしております。 1.主催:日本鉄鋼協会 学術部会 計測・制御・システム工学部会 計測フォーラム 2.日時:2017年2月6日(月)14:00 ~ 17:30 3.場所:鉄鋼会館 706会議室 〒103-0025 東京都中央区日本橋茅場町3丁目2-10 4.プログラム: 司会: 今野 雄介(新日鐵住金) 14:00-14:40 痛みの分かる材料・構造の為の光ファイバ神経網技術 保立 和夫 (東大) 光ファイバ中の散乱現象等が有する歪や温度への依存性を活用し、光ファイバに沿うこれら物理量の分布を測定する技術が開発されている。この「光ファイバ神経網」を構造物に張り巡らせることで、構造物ヘルスモニタリング機能が実現できる。本講演では、その概要を説明した後、光ファイバに沿うある位置で発生したブリルアン散乱を選択的に測定できる手法による分布型歪・温度センシングについて、原理、機能、応用例を紹介する。 14:40-15:20 プラスチック光ファイバを用いた歪・温度の分布センシング技術 水野 洋輔 (東工大) 従来、分布型光ファイバセンサは、専らガラス光ファイバによって構築されてきた。これに対し、我々はより丈夫で柔軟性に富むプラスチック光ファイバ(POF)の利用を推進している。本講演では、POFを用いた歪・温度分布センシング技術の基礎から最新の展開までを紹介する。 15:20-16:00 FBGによる超音波・AE検出技術 津田 浩 (産総研) FBG(ファイバ・ブラッグ・グレーティング)は温度、ひずみを受けたとき反射波長が変化する波長変調型の光ファイバセンサである。この発表ではFBGを用いた超音波・AE(アコースティック・エミッション)検出に関する技術並びに、非破壊検査に適用した事例を紹介する。 16:00-16:10 休憩 16:10-16:50 光ファイバ給電によるリモート多点センシング 田中 洋介 (東京農工大) 安心・安全な社会の礎としてセンサ網の整備が急がれる。本講演では、多種多様なセンサを光ファイバにぶら下げ、信号伝送も、センサへの電力供給も、全て光ファイバで行う低電力なセンサ網について、その概要と我々の研究成果を紹介する。 16:50-17:30 ラマン散乱光を利用した分布型温度センサ ‐原理・特徴・適用例‐ 足立 正二 (横河電機) ラマン散乱光を利用した分布型温度センサ(DTS:distributed temperature sensor)は光ファイバセンサの中でも歴史が古く、その特長(長距離にわたる分布測定、防爆、耐腐食性、耐誘導性など)を生かして、プラント分野やオイル・ガス分野など多くの産業分野で使われている。本講演では、時間領域光反射計測法(OTDR:optical time domain reflectometry)を用いたR-OTDR(Raman OTDR)の原理、特徴、性能例を解説し、また、主にプラント分野での安全・安心を目指した適用例について紹介する。 5.定員:25名 6.参加費:無料 7.参加申込:事前にE-MAILで氏名・勤務先・連絡先 を明記の上、 下記参加申込み先までお申し込み下さい。 8.申込期限:2017年1月31日(火) 申し込み・問い合わせ先: 新日鐵住金株式会社 技術開発本部 プロセス研究所 計測・制御研究部 今野 雄介 TEL:080-4602-1537 FAX:0439-80-2741 e-mail:konno.d92.yusuke@jp.nssmc.com |