材料の組織と特性部会 ミクロ偏析の組織形成に及ぼす影響と特性発現のためのプロセス因子フォーラム 「機械構造用鋼表面硬化部材の疲労損傷」シンポジウム 開催案内
自動車向け駆動部品に使用する機械構造用鋼では、部品表面を硬化させて疲労強度の向上を図るのが一般的です。この疲労損傷に関する課題は、旧来より多くの研究開発が継続されてきた分野ですが、近年の厳しい特性要求と分析手法の高度化を踏まえ、材料学に基づく理解と結びつけた議論を深めていくことが重要と考えます。本シンポジウムでは、機械構造用鋼を対象に、ショットピーニングによるき裂の無害化、窒化化合物層の影響、き裂面の摺動を伴う転がり疲労やピッチング損傷を取り上げ、現状の理解について整理を試みます。耐疲労設計を考える評価結果を事例として、鉄鋼材料の組織制御と材料設計を考えるきっかけにしたいと考えております。多数の方々にご参加頂き、活発な討論となることを期待しております。 1. 日時:2016年 3月23日(水) 9:00~17:00 2. 場所:第171回春季講演大会 第6会場 (東京理科大学葛飾キャンパス講義棟5階507教室) 3. プログラム: 09:00〜09:10 開会挨拶 梅澤 修(横国大) 09:10〜09:30 ショットピーニングによるばね鋼の疲労強度向上とき裂状表面欠陥の無害化 -平面曲げ疲労- 高橋宏治,安田順(横国大),岡田秀樹(日本発条) 09:30〜09:50 ショットピーニングによるばね鋼の疲労強度向上とき裂状表面欠陥の無害化 -ねじり疲労- 岡田秀樹,竹田和也(日本発条),中川真樹子,古池仁暢, 高橋宏治(横国大),倉本 剛(キグチテクニクス) 09:50〜10:00 休憩 10:00〜10:30 窒化化合物層の結晶構造が疲労強度に及ぼす影響 高木眞一,殿塚易行,星川 潔(神奈川産技セ),伊藤経教(オーネックス) 10:30〜10:50 窒化化合物層の結晶構造が疲労強度に及ぼす影響 -回転曲げ疲労- 久保田剛(ヤマハ発動機),野崎精彦(UDトラックス),高木眞一(神奈川産技セ) 10:50〜11:10 窒化化合物層の結晶構造が疲労強度に及ぼす影響 -ねじり疲労- 山田明徳,衛藤洋仁(いすゞ自動車),倉本 剛(キグチテクニクス) 11:10〜11:30 窒化化合物層の結晶構造が疲労強度に及ぼす影響 -転がり疲労- 定森友也,古池仁暢,高橋宏治(横国大),久保田剛(ヤマハ発動機) 11:30〜11:50 純窒化した極低炭素鋼の疲労き裂形成挙動に及ぼす化合物層の影響 齋藤 晋,古賀紀之,梅澤 修(横国大) 11:50〜12:00 総合討論 13:00〜13:20 転がり疲労における繰返し接触応力とき裂の関係 木田勝之(富山大) 13:20〜13:40 歯車のピッチング損傷に関する従来知見 -温故知新- 川原正明,吉崎正敏(日野自動車) 13:40〜14:00 RPT-201型ローラーピッチング試験機の機差について 早乙女尚史(ニッコークリエイト),堀本雅之(新日鐵住金), 杉浦孝佳(愛知製鋼),川原正明(日野自動車),深沢剣吾(高周波熱錬) 14:00〜14:20 すべり率およびサブゼロ処理がピッチング疲労損傷に与える影響 杉浦孝佳(愛知製鋼),杉本 剛(日産) 14:20〜14:40 ピッチング疲労損傷に至るき裂の発生・進展過程1 渡里宏二,堀本雅之(新日鐵住金),藤本 充(本田技研) 14:40〜15:00 ピッチング疲労損傷に至るき裂の発生・進展過程2 深沢剣吾(高周波熱錬),藤本 充(本田技研) 15:00〜15:10 休憩 15:10〜15:30 SCM420浸炭鋼の高面圧下ピッチングとき裂形状の解析 實方潤一,古賀紀之,梅澤 修(横国大),野崎精彦,鑓 恵介(UDトラックス) 15:30〜15:50 ピッチング疲労損傷における内部せん断応力の影響 丸山貴史,常陰典正(山陽特殊製鋼) 15:50〜16:10 転動疲労における材料表面に及ぼすトランスミッションフルードの影響1 鑓 恵介,野崎精彦(UDトラックス),砂川洋二(出光興産) 16:10〜16:30 転動疲労における材料表面に及ぼすトランスミッションフルードの影響2 砂川洋二(出光興産) 16:30〜16:50 浸炭鋼の転がり疲労による組織変化過程の観察 相川文明,小俣弘樹,植田光司(日本精工) 16:50〜17:00 閉会挨拶 渡邊陽一(パーカー熱処理工業) 4. 参加費:無料 ※資料(講演概要)は当日会場で配布,事前申込み不要。 ※シンポジウムのみに参加する場合,鉄鋼協会受付にお立ち寄りいただく必要はありませんので,直接シンポジウム会場へお越し下さい。
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