鉄鋼プレゼンス研究調査委員会 歴史を変える転換技術フォーラム 第35回歴史を変える転換技術研究会開催のお知らせ
テーマ: 鉄鋼プロセスに関する分析技術の歴史的発展の展望(その3) 鉄鋼プロセスにおける技術転換をもたらす技術のひとつとして、分析技術の導入とその転換による発展について、これまで2回にわたり、化学分析法、迅速分析法、微細構造解析、プロセス開発における分析法の役割に関する研究会を行ってきました。 今回は、鉄鋼プロセスにおける状態分析技術および表面解析技術のケースについて講演を行い、これについて討議をいたします。分析関係者に止まらず、鉄鋼プロセスがこれによってどのような転換を行ったかについて関心ある方々のご参加をお待ちします。 1.日時: 平成28年5月9日(月) 13:00~17:00 2.場所: (一社)日本鉄鋼協会 第1&2会議室 (東京都中央区日本橋茅場町3-2-10 鉄鋼会館5階) 3.講演スケジュール: 13:00~13:15 はじめに、講師紹介 座長 13:15~14:45 「鉄鋼材料開発における介在物・析出物状態分析技術の役割」 千野 淳 氏 (JFEテクノリサーチ(株) 取締役、千葉・京浜事業部長) 14:45~15:00 質疑応答 15:00~16:30 「鉄鋼分野の表面界面解析技術の材料やプロセスへのインパクト」 鈴木 茂 氏 (東北大学 多元物質科学研究所 教授) 16:30~17:00 全体討議 4.内容: A: 千野 淳 氏 「鉄鋼材料開発における介在物・析出物状態分析技術の役割」 鉄鋼材料中に存在する介在物・析出物が鋼の特性に与える影響は極めて大きく、 鋼の清浄性向上や材質向上のためにこれら介在物・析出物の析出挙動を制御する 研究が数多く行われてきた。介在物・析出物の影響を明確化するためには、その 分析法の開発が必須であり、酸化物の粒度分布測定法、非水溶媒系電解液を用いた電解抽出法等様々な分析技術が開発されてきた。この介在物・析出物の状態分 析法の技術開発の歴史を振り返り、プロセス開発や材料開発に果たした役割について話題提供することで、今後の展開を議論したい。 D: 鈴木 茂 教授 「鉄鋼分野の表面界面解析技術の材料やプロセスへのインパクト」 鉄鋼関連物質の表面界面の解析においては、nmレベルより厚い表面や界面の分析を対象とすることが多い。そこでの組成や構造は各種の材料特性等に大きな影響を及ぼすため、各解析技術の空間分解能の向上などにより重要情報が得られることが求められる。また、最近では放射光や中性子等を用いた先端解析技術も発展しており、それらの結果は従来の考えに大きなインパクトを与えている。本講演ではめっき材、鉄錆、有機塗膜等の表面関連の研究結果等を紹介するとともに、今後の展望についても述べる。 6.参加申込み: 参加希望の方は、E-mailまたはFaxにて、氏名、所属、連絡先(電話、Fax、E-mail)を 明記の上、下記宛にお申込み下さい。当日参加も受け付けます。
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