材料の組織と特性部会 「鉄鋼中の軽元素の挙動と力学特性の基礎」フォーラム 「鉄鋼中の軽元素 — 基礎、組織形成、力学特性」シンポジウム(最終報告会) 開催案内
本フォーラムは、2010年からの「i-s溶質原子間相互作用とナノクラスタ形成」フォーラムの対象を拡大し、鉄鋼中の微量のホウ素、炭素、窒素の存在状態や拡散挙動、それらと組織形成および力学特性との関係を主題として2014年から活動してきました。軽元素に関する重要でありながら未解明の課題に取り組む産官学の研究者が集まって情報交換と討論をおこない、その中で築かれてきた共通認識に基づいて提案した研究会「鉄鋼中の軽元素と材料組織および特性」が採択され、2016年から3年間活動することになりました。今回のシンポジウムではフォーラムの2年間の活動内容を報告するとともに、研究会の最初の活動として、軽元素の挙動の基礎、組織形成との関係、力学特性との関係の三つの枠組みにおいて何に取り組むか・何を目指すかを代表的な研究事例を紹介しながら議論します。関心をお持ちの方々にご参加いただき、討論に加わっていただければ幸いです。 1.日時: 2016年3月24日(木)9:00-12:15 2.場所: 第171回春季講演大会 第12会場(東京理科大学葛飾キャンパス講義棟6階605教室) 3.プログラム(講演時間は討論時間を含む) 09:00 開会挨拶とフォーラム活動報告 (15) フォーラム座長 沼倉 宏(阪府大) 09:15-10:05 セッション1 【軽元素の挙動の基礎】 09:15 「鉄中のB, C, Nの挙動 - 取り組むべき課題」(25) 沼倉 宏(阪府大) 09:40 「クラスター展開法を用いた鉄中の合金元素と侵入型元素間の相互作用の評価」(25) 榎木勝徳, 大谷博司(東北大) 10:05 休憩 (10) 10:15-11:05 セッション2 【軽元素の挙動と組織形成】 10:15 「相変態に伴うオーステナイトへの炭素濃化」(25) 宮本吾郎,古原 忠(東北大) 10:40 「極低炭素冷延鋼板の組織形成に及ぼすBの影響」(25) 芳賀 純,高橋 淳,澤田英明,水井直光,潮田浩作(新日鐵住金) 11:05 休憩 (10) 11:15-12:05 セッション3 【軽元素の挙動と力学特性】 11:15 「フェライト鋼における降伏挙動と粒界炭素偏析との関係」(25) 土山聡宏,荒木 理,赤間大地,高木節雄(九大),高橋 淳,潮田浩作(新日鐵住金) 11:40 「マルテンサイト中の炭素・窒素分布 - 最近の研究から」(25) 大沼正人(北大) 12:05 総合討論・総括 (10) 12:15 閉会 4.参加方法: 事前申し込み不要、参加費 1,000円(当日現金で徴収)。 参加者に資料冊子を配付します。 シンポジウムのみに参加する場合、鉄鋼協会受付にお立ち寄りいただく必要はありませんので、直接シンポジウム会場へお越し下さい。
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