材料の組織と特性部会 革新的水素不働態表面構築の原理探求 研究会 「大気腐食中の鋼材への水素侵入挙動の解明」フォーラム 「革新的水素不働態表面の構築に向けてV」シンポジウム 開催案内
輸送機器や社会基盤分野において,環境保護,安全や省エネルギーの観点から高強度鉄鋼材料の利用が切望されていますが,高強度鉄鋼材料の使用に際しては,腐食反応で発生した水素による遅れ破壊(水素脆化)の問題を解決する必要があります。水素脆化を抑制する1つの方法として,界面科学に立脚した水素侵入が困難な鋼材表面(水素不働態表面)にすることが必要です。そのため,平成25年度から平成27年度まで「革新的水素不働態表面構築の原理探求研究会」が行われました。本シンポジウムは,研究会のこれまでの成果を発表する最終報告会と平成28年度から始まります「大気腐食中の鋼材への水素侵入挙動の解明」フォーラムのキックオフを兼ねております。多数の方々にご参加頂き,水素不働態表面の構築に向けた活発な討論を行いたいと考えております。 1. 日時:2016年3月24日(木) 9:30~17:00 2. 場所:第171回春季講演大会 第10会場 (東京理科大学 葛飾キャンパス 講義棟6階603教室) 3. プログラム: 9:30~9:35 開会の挨拶 革新的水素不働態表面構築の原理探求研究会主査 坂入正敏(北海道大学) 講演 9:35〜10:00「鉄鋼材料の水素侵入挙動に及ぼすCrおよびNiの影響」 春名 匠,新居大和,川本雄也(関西大学) 10:00〜10:25「溶液対流制御法による鋼板局所の水素透過測定」 伏見公志,山本悠大,神実紗子(北海道大学) 10:25〜10:50「化学イメージセンサを用いた水素侵入可視化の試み」 宮本浩一郎(東北大学) 11:05〜11:30「マイクロ電気化学システムによる鋼材への水素侵入挙動の計測」 武藤 泉,菅原 優,原 信義(東北大学) 11:30〜11:55「純鉄における水素吸収効率の評価と水素吸収反応機構の解析」 多田英司,西方 篤(東京工業大学) 13:15〜13:40「ナノ組織化した鉄鋼材料における水素の拡散に及ぼす格子欠陥の影響」 戸高義一(豊橋技術科学大学) 13:40〜14:05「鉄の水素昇温脱離特性に及ぼすボイドの影響」 山下勇人,福田将史,佐藤紘一,駒崎慎一,渡辺淑之(鹿児島大学,原子力機構) 14:05〜14:30「表面電位測定による透過水素の可視化」 片山英樹,勝村俊規,明石孝也(物質・材料研究機構,法政大学) 14:45〜15:10「恒温高湿環境下における炭素鋼の水素透過試験」 田原 晃(物質・材料研究機構) 15:10〜15:35「レーザと微小セルを用いる各種鋼の水素透過試験」 坂入正敏,五十嵐洸哉(北海道大学) 15:35〜16:00「企業側よりの総括と今後の課題」 原 卓也(新日鐵住金) 16:00〜16:10「大気腐食中の鋼材への水素侵入挙動の解明フォーラムの紹介」 フォーラム主査 春名 匠(関西大学) 16:10〜17:00 総合討論 4. 参加費:無料 ※資料(講演概要)は当日会場で配布,事前申込み不要。 ※シンポジウムのみに参加する場合,鉄鋼協会受付にお立ち寄りいただく必要はありませんので,直接シンポジウム会場へお越し下さい。
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