製銑分野においては、高炉の低還元材比操業を安定継続するための高強度なコークスの製造が求められているが、良質な原料炭の資源枯渇や価格上昇のため、より資源が豊富で低廉な劣質な石炭から良質な高炉原燃料を製造する技術の開発が喫急の課題となっている。本研究会では、前研究会である「劣質・未利用炭素資源コークス化技術」研究会の研究成果を基盤として、劣質炭の性質を考慮し、種々の石炭の事前処理や乾留時の機械的な処理等、従来の室炉法にこだわらない新規なコークス製造プロセスを提案するための要素技術の研究開発を進めている。 本シンポジウムでは、研究メンバーによる研究開発の進捗状況を報告し、その内容について討議する。また、研究会の中間報告会も兼ねているため、本研究会の今後の研究開発の方向性に関する議論も含め、参加者による活発な議論を期待する。
1.日 時: | 2016年9月21日(水) 9:20~17:10(予定) | 2.会 場: | 大阪大学 豊中キャンパス 全学教育講義C棟3階C302(第172回秋季講演大会第4会場) |
3.プログラム: 座長:青木秀之(東北大)、副座長:野村誠治(新日鐵住金)、松井貴(JFE) |
| 09:20~09:30 | 趣旨説明 |
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| 青木 秀之(東北大) |
| 09:30~10:10 | 褐炭、亜瀝青炭からの改質炭、バインダー製造 |
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| 蘆田 隆一(京大) |
| 10:10~10:50 | ケミカルアップグレードによる低品位炭の改質 |
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| 鷹觜 利公(産総研) |
| 10:50~11:30 | 架橋反応抑制による軟化溶融成分の増幅 |
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| 坪内 直人(北大) |
| 12:30~13:10 | 熱間成型・炭化による非微粘結炭からのコークス製造 |
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| 林 潤一郎(九大) |
| 13:10~13:50 | 熱処理チャーの化学構造解析と熱間加圧成型・乾留 |
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| 則永 行庸(九大) |
| 13:50~14:30 | 昇温速度が多孔構造に及ぼす影響のシミュレーション |
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| 瀧 健太郎(金沢大) |
| 14:40~15:20 | 劣質炭の熱物性値と応力緩和ヒートパターンの検討 |
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| 崎元 尚土(産総研) |
| 15:20~16:00 | 炭種毎の適切な加熱条件と改質効果の評価 |
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| 関 根泰(早大) |
| 16:00~16:40 | 乾留時における新規成型物の評価 |
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| 齋藤 泰洋(東北大) |
| 16:40~17:10 | 総合討論 |
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4.参加費: | 1,000円 ※資料(講演概要)は当日会場で配布、事前申込み不要。 ※シンポジウムのみに参加する場合、鉄鋼協会受付にお立ち寄りいただく必要はありませんので、直接シンポジウム会場へお越し下さい。
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問い合わせ先: 東北大学 大学院工学研究科 青木秀之 TEL.022-795-7250 E-mail: aoki@tohoku.ac.jp |
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