計測・制御・システム工学部会シンポジウム(制御技術部会共催)「画像計測に基づく設備診断技術」開催案内(申込締切日:2015年11月13日)
近年、国内製鉄所の多くの設備で老朽化による設備トラブルが多発し、生産チャンスの阻害だけでなく、地域との信頼関係も危うくなっているのが現状です。このような設備トラブルを回避すべく、多くの設備で各種モニタリングが行われ、今後、ますます設備診断技術が重要になっています。 本シンポジウムでは、画像計測に焦点を絞り、画像計測デバイス、大型構造物のひずみ計測、3D形状計測技術の最前線を各分野の専門家に紹介頂き、画像計測に基づく設備診断技術の開発に役立てて頂こうと企画いたしました。皆様の業務の一助となれば幸いです。 1. 主催:(一社)日本鉄鋼協会 学会部門 計測・制御・システム工学部会/生産技術部門 制御技術部会 2. 日時:2015年11月26日(木)13:00~17:20 3. 場所:富士電機(株) 東京工場 西2号館 B1階 テクノホールA~D 〒191-8502 日野市富士町1番地 (TEL:042-585-6030) 4. プログラム 座長:石井 抱(広島大) ①13:00~13:05 開会の挨拶とシンポジウム趣旨説明 石井抱(広島大) ②13:05~13:50 光飛行時間(TOF)計測を用いた半導体距離画像センサと長距離3次元計測への応用可能性 川人祥二(静岡大) 光飛行時間(TOF)計測に基づき、距離計測を多点同時に行うことができる半導体距離画像センサが最近注目されています。本講演では、半導体TOF距離画像センサの原理と特徴及び最近開発動向を解説し、大型構造物の三次元画像計測など、長距離画像計測への応用可能性について述べます。 ③13:50~14:35 インフラ構造物の遠隔からの微小変位分布計測技術 李志遠(産総研) 簡便かつ低コストで社会インフラ構造物の微小変位分布が得られる画像遠隔計測技術を解説します。本手法は構造物の持つあるいは取り付けられた周期的模様をデジタルカメラで撮影するだけで、模様ピッチの1/1000の微小変位分布を測定できます。具体的なインフラ構造物診断の適用例として、発電所の高温配管の熱変形の計測結果や巨長橋全体のたわみ分布の計測結果を紹介します。 ④14:35~15:20 光学的計測による大型構造物の点検・検査手法の開発とその適用例 松田浩(長崎大) 光学的計測による大型構造物の点検・検査手法の開発とその適用例(軍艦島など)について紹介します。 15:20~15:30 休憩 ⑤15:30~16:15 高速パンチルトユニットによる高精細・広範囲画像計測技術 奥寛雅(群馬大) カメラの視線方向を光学的に制御するユニットが開発され、高解像度を維持しながらミリ秒オーダで任意の視線方向にアクセスすることが可能となりました。本講演では,当該機構の原理とこれまでの応用例を紹介し、広範囲のモニタリングへの応用可能性を示します。 ⑥16:15~17:00 コークス炉炭化室の高温炉壁の熱画像計測 杉浦雅人(新日鐵住金) 老朽化が進行する国内の多くのコークス炉では、1000℃を超える炉内の耐火煉瓦壁面の診断が必要です。狭小幅の炉内に耐熱構造のプローブを挿入して、大面積の炉壁の熱画像を撮像すると同時に、炉壁に生じた凹凸を測定する技術を開発して実用化しました。炉壁の損傷状況が詳細に分かるようになったことから、押出負荷の推定や炉体の保守技術が高度化されました。 ⑦17:00~17:20 総合討論 5. 定員:80名 6. 参加費(消費税込):会員2,000円、非会員3,000円 *当日受付でお支払い下さい。第154回制御技術部会大会参加者は会員扱いとなります。 7. 参加申込: シンポジウムへ参加される方は、事前にE-MAILで氏名・会員番号(非会員の方は不要)・勤務先・所属・住所・電話番号・E-mailを明記の上、下記事務局までお申し込み下さい。 なお、定員内であれば申込受付の確認の連絡は致しませんのでご了承下さい。 8. 申込期限:2015年11月13日(金)
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