材料の組織と特性部会「鉄鋼中の軽元素の挙動と力学特性の基礎」フォーラム「鉄鋼中の軽元素—解明すべき課題」シンポジウム開催案内
鉄鋼中の微量のホウ素、炭素、窒素の存在状態、それらと組織形成および力学特性との関係に関しては、重要でありながら未解明の課題が数多くあります。本フォーラムでは、フェライト鋼を主な対象として、先端的な実験あるいは理論的手法を用いてこのような課題に取り組む産官学の研究者が集まり、情報交換と討論をおこなっています。2014年春季大会において、「i-s溶質原子間相互作用とナノクラスタ形成」フォーラムの最終報告会とを兼ねて、本フォーラムの発足シンポジウム「鉄鋼中の軽元素 - 溶質-溶質および溶質-欠陥相互作用の基礎と新展開」を開催しました。続く今回は、フォーラムのメンバーが取り組んでいる研究を紹介、あるいは解決が必要な課題を挙げ、上述の「未解明課題」の中で何が特に重要か、協力して取り組むべき問題は何かを考えます。関心をお持ちの会員の皆様に討論に加わっていただければ幸いです。 1. 日時:2015年9月18日(金)9:00-15:00 2. 場所:第170回秋季講演大会 第16会場(九州大学伊都キャンパス センター2号館4階2403教室) 3. プログラム 9:00 開会挨拶と趣旨説明 (10) フォーラム座長 沼倉 宏(阪府大) 9:10 セッション1 [司会 沼倉 宏(阪府大)]9:10 Bと置換型合金元素の相互作用と組織形成 — 再結晶挙動に及ぼす B, Ti複合添加の影響 (35) 芳賀 純、高橋 淳、澤田英明、川上和人、水井直光、潮田浩作(新日鐵住金) 9:45 超高強度鋼中の炭素の存在状態と力学特性 (15)村上俊夫(神戸製鋼所) 10:00 巨大ひずみ加工による鉄鋼材料の組織微細化に及ぼす溶質原子の影響 (15)戸高義一(豊橋技科大) 10:15 休憩 (15)10:30 セッション2 [司会 澤田英明(新日鐵住金)] 10:30 鉄の塑性変形開始挙動に及ぼす固溶元素の影響 (35) 関戸信彰(物材機構)、大村孝仁(物材機構/九大)、鈴木拓哉(九大)、 11:05 焼もどしマルテンサイトでの析出におよぼす合金元素の影響 (35)津崎兼彰(九大/物材機構)、沼倉 宏(大阪府大) 古原 忠、宮本吾郎(東北大) 11:40 昼休み (80)13:00 セッション3 [司会 古原 忠(東北大)] 13:00 鉄中の炭素および窒素の存在状態と軸比に関する理論計算 (35) 大塚秀幸、津崎兼彰*、佐原亮二、土谷浩一、中村照美、北澤英明(物材機構、*九大) 13:35 α鉄中の固溶C, N原子と置換型溶質原子の相互作用 (35)SOUISSI M.、沼倉 宏(阪府大)、陳 迎(東北大)、M.H.F. Sluiter(デルフト工大) 14:10 クラスタ展開法とクラスタ変分法によるi-s溶質原子の挙動の理論的研究 (35)榎木勝徳、大谷博司(東北大) 14:45 総合討論15:00 閉会 4. 参加申し込み・参加費:事前申し込み不要、参加費1,000円。講演概要集配付予定。 ※シンポジウムのみに参加する場合、鉄鋼協会受付にお立ち寄りいただく必要はありませんので、直接シンポジウム会場へお越しください。
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