鉄鋼プレゼンス委員会 歴史を変える転換技術研究フォーラム 「第33回 歴史を変える転換技術研究会」開催のお知らせ
鉄鋼プロセスにおける転換技術のひとつとして,分析技術の導入とその意味と成果について3回のシリーズを企画しています.今回は,初回として鉄鋼技術における分析技術の意味、戦後の高度成長期までのわが国における分析技術導入の成果とその意義について研究いたします.多数の方々にご参加頂き活発な討論をお願い申し上げます。 テーマ:「化学成分分析技術の歴史的発展の展望(その1)」 1. 日時:2015年10月26日(月)13:00~17:00 2. 場所:(一社)日本鉄鋼協会 第1+2会議室 (中央区日本橋茅場町3-2-10 鉄鋼会館5階) 3. 講演スケジュール: 13:00-13:35「分析技術の役割と製鋼技術とのつながり」 :古谷 圭一 氏(東理大 名誉教授)、佐伯 正夫 氏(元 新日鐵) 13:35-14:35「揺籃期の化学成分分析技術」:古谷 圭― 氏(東理大 名誉教授) 14:50-15:50「高度成長期の迅速分析技術」:佐伯 正夫 氏(元 新日鐵) 15:50-17:00 全体討論 4. 内容: 古谷圭一氏、佐伯正夫氏:最初に、製鋼分野やその他の分野の方々のために、はじめに、五官による感覚操業から対象化、数値化した分析技術の導入の意味を近代化以前の技術について述べる。分析の機能は、鉄鋼製造の操業管理、品質保証、研究開発などの技術基盤となる情報発信である。その専門技術は、化学分析、機器分析、状態分析、微細構造解析、表面解析、標準化など多岐にわたる。ここでは、この研究会でとり上げる専門分析技術ごとの転換技術の歴史的位置づけを概説する。 古谷圭―氏:いつ、誰が、どこでやっても同じ値が得られる分析法の必要性をもっとも明白示した大正期の銑鉄一千万円訴訟事件は、わが国における分析技術の必要性を象徴的に示す事件であった。これを契機として日本学術振興会第19委員会が組織され、第一小委員会として鉄鋼中ガス分析法の共同研究がスタートする。その裏には、戦艦大和建造に関わる偏析のない甲板製造の課題があつた。 佐伯正夫氏:まず、製銑製鋼の操業管理に必須な化学成分の迅速分析の歴史的変遷について概説する。その中でも高度成長期には迅速機器分析において特筆すべき転換技術が日本で開発された。すなわち、蛍光X線分析に おけるファンダメンタル・パラメター法、発光分光分析に おけるPDA法である。その後、溶鋼オンライン分析法の開発も試みられたが、これ は未だ 完成していない。これらの技術開発の背景、経緯、内容、周辺技術、成果、その後の影響について具体的に説明する。 5. 参加費:無料 6. 参加申込み:参加希望の方は、E-mailまたはFaxにて、氏名、所属、連絡先(電話、Fax、E-mail)を明記の上、下記宛お申込み下さい。当日参加も受け付けます。
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