合金化溶融亜鉛めっき鋼板(以下GA鋼板)は自動車、家電、建材用途として幅広く使用されている高級防錆鋼板です。車体軽量化等を目的とした高強度GA鋼板の開発と適用も進みつつあり、我が国が高い競争力を維持している分野です。今後も競争力を維持するためにはGA以外にもGIや次世代のめっき皮膜の検討と新規機能の追求が必要となることから、さらなる研究が求められています。 これまで、「次世代溶融亜鉛めっき鋼板の高機能皮膜構造の創成とナノレベル解析」フォーラムでは、 平成25年度から活動を開始し、溶融亜鉛めっきの創成過程(酸化、濡れ、凝固、合金化)及びめっき組織の構造解析について検討を進めてきました。また、産発プロジェクト展開鉄鋼研究共同研究「GA被膜加工特性の飛躍的向上に関する研究」では、GA被膜の構造解析について研究が進められています。 本シンポジウムは、溶融亜鉛めっきに関する当フォーラムの活動の中間報告会であり、フォーラムと産発の活動で得られた代表的な研究成果をご紹介し、次世代溶融めっきについての活発な議論をしたいと考えております。
1. 日時: | 2015年3月19日(木) 9:00~17:35 | 2. 場所: | 第169回春季講演大会 第12会場 (東京大学駒場キャンパス13号館1階1311講義室) | 3. プログラム: | 09:00~09:05 | 開会の挨拶 |
| 次世代溶融亜鉛めっき鋼板の高機能皮膜構造の創成とナノレベル解析フォーラム主査 貝沼亮介(東北大学) | 合金化溶融亜鉛めっきの物性に関する新展開 | 09:05〜09:25 | 「Γ単相皮膜のパウダリング特性」 |
| 中村登代充(新日鐵住金) | 09:25〜09:55 | 「Fe-Zn系金属間化合物の結晶構造解析
-放射光X線単結晶回折法と球面収差補正STEM法の複合解析」 |
| 乾晴行(京都大学) | 09:55〜10:25 | 「微細マーカー法によるFe-Zn複合皮膜の不均一変形解析」 |
| 森川龍哉(九州大学) | 10:25~10:55 | 「Fe-Zn IMC複合皮膜の破壊機構」 |
| 井上純哉(東京大学) | 10:55〜11:25 | 「Fe-Zn系金属間化合物の高圧相変態」 |
| 山口周(東京大学) | 合金化溶融亜鉛めっきの製造プロセスに関する新展開 | 12:45〜13:05 | 「合金化溶融亜鉛めっき鋼板の合金化処理性に及ぼす鋼中成分の影響」 |
| 箕輪剛(神戸製鋼所) | 13:05〜13:35 | 「溶融Znめっき二相鋼板のFe/Zn固液界面反応」 |
| 高田尚記(東京工業大) | 13:35〜14:05 | 「Fe-Zn合金の界面相形成に対するフェーズフィールドシミュレーション」 |
| 小山敏幸(名古屋工業大学) | 14:05〜14:35 | 「Fe-Al2元系状態図の実験的決定」 |
| 貝沼亮介(東北大学) | 14:35〜14:55 | 「溶融亜鉛めっきプロセスにおける酸化反応」 |
| 田中稔,宮田麻衣(JFEスチール) | 14:55〜15:25 | 「Fe-Si合金の内部酸化動力学、形状におよぼすAl, Tiの影響」 |
| 林重成(東京工業大) | 溶融めっきの新展開 | 15:45〜16:05 | 「溶融亜鉛系めっき層の凝固について」 |
| 浦中将明(日新製鋼) | 16:05〜16:35 | 「溶融アルミニウムめっきを施した極低炭素鋼板の合金層形成に及ぼす含有Si量の影響」 |
| 廣澤渉一(横浜国立大) | 16:35〜16:55 | 「GA鋼板を用いたホットスタンプ」 |
| 仙石晃大(新日鐵住金) | 16:55〜17:25 | 「総合討論」 |
|
| 17:25〜17:35 | 総括、閉会の挨拶 |
| 山口周(東京大学) |
|
| 4. 参加費: | 1,000円 ※資料(講演概要)は当日会場でUSBメモリで配布,事前申込み不要。 ※シンポジウムのみに参加する場合,鉄鋼協会受付にお立ち寄りいただく必要はありませんので,直接シンポジウム会場へお越し下さい。 |
問い合わせ先: 新日鐵住金 技術開発本部 鉄鋼研究所 表面処理研究部 中村登代充 TEL0439-80-2148 FAX0439-80-2744 E-mail:nakamura.2ge.toyomitsu@jp.nssmc.com |
|