鉄鋼プレゼンス委員会 歴史を変える転換技術研究フォーラム 「第32回 歴史を変える転換技術研究会」開催のお知らせ
表面処理鋼板に関する技術がどのように開発されてきたのかについて研究します。多数の方々にご参加頂き活発な討論をお願い申し上げます。 テーマ:表面処理鋼板の歴史的発展の展望 1.日時:2015年5月18日(月)13:00~17:00 2.場所:(一社)日本鉄鋼協会 第1&2会議室:鉄鋼会館5階 (中央区日本橋茅場町 3-2-10) 3.講演スケジュール: 13:00-13:30「製品サイドからのブリキ・トタンの歴史」 :加藤忠一氏(元新日鐵) 13:30-14:30「今日の亜鉛めっき技術を発展させた自動車用防錆鋼板」 :安谷屋武志氏(元NKK) 14:45-15:45「缶用素材としてのTFS開発経緯とその後の展開」 :羽田隆司氏(元新日鐵) 15:45-17:00 全体討論 4.内容: 加藤忠一氏: ブリキの転換技術TFSとトタンの転換技術自動車用防錆鋼板が生まれるまでのブリキ・トタンの歴史を、ブリキ・トタンで作られた製品サイドから概観する。ブリキ・トタンは社会生活に関わるようになってからまだ数百年であり、長い鉄鋼の歴史から見れば新参者であるが、初期の家庭用品、建材から現在の容器、家電・自動車用素材としての役割まで、各時代において重要な役割を果たしてきたことを紹介する。 我が国の亜鉛メッキ鋼板は‘60~70年代半ばの高度成長時代に大幅な伸びを示し、鉄鋼主力製品の一つにのし上がった。その最も大きな原動力が自動車用防錆鋼板に使用されたことにある。運よくその頃、亜鉛めっき技術開発も最も活況を呈しており、気体絞り、GA鋼板、ドロス排除、IF鋼、Zn-Al合金めっき、電気合金めっきなどの技術開発が日本を中心に成し遂げられ、それらの技術を取り込むことにより自動車防錆鋼板のニーズに応えた。本稿では自動車防錆鋼板の種々のニーズに対して鉄鋼技術陣がどのように応えて行ったのか検証してみたい。 わが国におけるTFS開発は1955年頃からブリキ製造各社で始められ、1961年には東洋鋼鈑で初めて商品化された。この間の各社の開発状況を紹介すると共に、当時富士製鉄で研究開発に従事していた私の体験を紹介し、当時の開発環境も振りかえりたい。特筆すべきはこの生産技術は米国、ヨーロッパなどの18社の主要鉄鋼メーカーに技術輸出されたことである。TFSの製品寿命は驚くほど永く、製缶技術の発展に伴いその特性を高度化しつつ、現在までも生産が続けられている。製缶技術の変化と製品特性を概説する。 5.参加費:無料 6.参加申込:参加希望の方は、E-mailまたはFaxにて氏名、所属、連絡先(電話、Fax、E-mail) を明記の上、下記宛お申込み下さい。 当日参加も受け付けます。
|