ベイナイト・マルテンサイト鋼の破壊靭性に及ぼすミクロ組織因子については古くから知見が蓄積されているものの、有効結晶粒径による実験データの整理から理解はあまり深まっていない。また、Martensite-Austenite Constituentによる靭性低下もよく知られた現象であるが、その理由は不明のままである。 本研究会では、へき開破壊のミクロ現象を見直すとともに、破壊力学によるマクロ的視点と融合することにより、靭性に対する考え方を再構築することを試みている。本シンポジウムでは、研究会活動を中心にこの分野の最新情報を提供するとともに議論を行い、破壊・靭性研究において新たな視点が発展する場となることを期待しています。
1. 日時: | 2014年9月25日(木) 13:00~17:00 |
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| 2. 場所: | 第168回秋季講演大会 第16会場 (名古屋大学 東山キャンパス工学部1号館4階142) |
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3. プログラム: |
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| 13:00-13:15 | 高強度鋼の破壊靭性研究会活動状況 |
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| ◯粟飯原周二(東京大学) |
| 13:15-13:45 | ベイナイト・マルテンサイト鋼の機械的特性評価およびへき開破壊起点調査 |
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| ◯吉村信幸・星野学(新日鉄住金(株)) |
| 13:45-14:15 | ベイナイト・マルテンサイト鋼におけるへき開破面下部組織の検討 |
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| ◯今村駿吾・田川哲哉(名古屋大学) |
| 14:15-14:45 | 結晶学的組織解析法を利用したベイナイト鋼の有効結晶粒の模索 |
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| ◯森戸茂一・大庭卓也・林泰輔・Pham Hoang Anh(島根大学) |
| 14:45-15:15 | フェライト・擬似パーライト鋼の破壊靭性支配因子 |
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| ◯川田樹・平出隆志・柴沼一樹・粟飯原周二(東京大学) | | 15:15-15:30 | 休憩 |
| 15:30-16:00 | ベイナイト-MA組織中の亀裂進展挙動の観察 |
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| ◯高山直樹・田中裕二・﨑本隆洋・伊木聡(JFEスチール(株)) |
| 16:00-16:30 | ベイナイト/MA組織鋼におけるマイクロ材料試験 |
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| ◯小原直也・峯洋二・高島和希(熊本大学) |
| 16:30-17:00 | 残留オーステナイトの加工誘起マルテンサイト変態に関する結晶FE解析 |
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| ◯堤成一郎・Riccardo Fincato(大阪大学)、寺田賢二郎(東北大学) |
問い合わせ先: 東京大学 川畑友弥 TEL:03-5841-6517 E-mail:kawabata@fract.t.u-tokyo.ac.jp |
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