鉄鋼業において目視検査や聴診棒を使った設備診断など、多くの官能検査が古くから実施されていますが、昨今のコンピュータ技術に支えられたビッグデータを扱う新しいパターン認識技術は、官能検査を定量化させ、さらに自動化できる可能性を持っています。 本シンポジウムでは、官能検査の難しさとその対応策、自動化に当たっての課題、さらにビッグデータで成長しているパターン認識技術の最前線を各分野の専門家に紹介頂き、目視検査を代表とする官能検査職場の技能継承や自動化技術開発に役立てて頂こうと企画いたしました。皆様の業務の一助となれば幸いです。
4.プログラム 座長:石井 明(香川大) |
| ○13:00~13:05 | 開会の挨拶とシンポジウム趣旨説明 |
| ①13:05~13:50 | 目視検査を成功させる技術 |
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| 石井 明(香川大) |
| 不良品の見逃しが生じるのは,人が検査するからではなく,目視検査員に対する指導が正しくない。熟練した検査員はなぜ瞬時に不良品を見つけだせるのか,その仕組みを解説し、不良の見逃しゼロの目視検査体制を確立することが目視検査を成功させる唯一の方法であることを説明する。 |
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| ②13:50~14:35 | 画像検査機械の開発試論 -目視検査の自動化の道程を見極める- |
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| 青木公也(中京大) |
| 「ものづくり」の現場において、検査対象やキズ・欠陥の種類は多岐に渡り、おびただしい数の個別課題が存在する。これに対して技術者・研究者は、一品一様開発での各個撃破を繰り返し、目視検査の自動化は目覚しい発展を遂げた。当然の結果として見えてくるのは、個別事例に通貫した原理・開発方法論である。本発表では、目視検査自動化の産学官連携プロジェクトへの参画経験に基づいて、画像検査機械発展の道程試論についてまとめる。 |
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| ③14:45~15:30 | 大量のセンサーデータ分析による設備故障予兆検知 |
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| 朝倉敬喜(NEC) |
| 物理施設や生産設備の稼働状況を大量に得られたセンサ情報から自動分析する。センサ情報を通じて正常な振る舞いを自動学習し、設備故障の予兆検知や品質管理などを実現するコア技術「インバリアント分析」を紹介する。 |
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| ④15:30~16:15 | 生産現場のビッグデータ利活用技術 |
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| 渋谷久恵(日立製作所) |
| 近年のIT技術の進化により、生産現場には設備のモニタ情報、製品の検査情報など大量のデータが蓄積されているが、十分な有効活用がなされていないのが現状である。これらの情報を活用し効率向上につなげる技術の例として、半導体ウェハを対象とした問題工程特定技術と、設備のセンサ信号に基づく異常診断技術を紹介する。 |
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| ⑤16:15~17:00 | ディープラーニングの画像認識応用:一般物から材質の認識まで |
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| 岡谷貴之(東北大) |
| ディープラーニングは,一般物体の画像認識で,既存手法を大きく上回る性能を示したことで注目を集めたが,最近は様々に適用範囲を広げつつある.そのあたりの状況について解説する。 |
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| ⑥17:00~17:30 | 総合討論 |
| (※本プログラムは、座長の香川大石井教授とビッグデータ応用部分で中京大輿水教授に構成いただきました。) |
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| 5.定 員: | 50名 | 6.参 加 費: | 会員2,000円、非会員3,000円(参加費、消費税込) | 7.参加申込: | シンポジウムへ参加される方は、事前にFAXあるいはE-MAILで氏名・会員番号(非会員の方は不要)・勤務先・所属・住所・電話番号・FAX番号・E-mailを明記の上、下記事務局までお申し込み下さい。 なお、定員内であれば申込受付の確認の連絡は致しませんのでご了承下さい。 | 8.申込期限: | 2014年6月5日(木) |
申込・問合わせ先:
(一社)日本鉄鋼協会 学会・生産技術部門事務局学術企画グループ 平沢
TEL.03-3669-5932 FAX.03-3669-5934 E-mail:hirasawa@isij.or.jp |
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